「クローズアップ現代」 終了かリニューアルか

NHKのジャーナリストがNHKの内部情報を入手して来年にクローズアップ現代+が終了することが内定したと報じるも、NHKは「まったくの事実無根」と終了すら完全否定、元NHKのジャーナリストは入手した内部資料の一部を公開し、NHK内ですでに「クローズアップ現代+」の次の番組の検討会議が始まってることを明かした。

 

「クロ現」終了の記事を「まったくの事実無根」としたNHKの見解は事実ではない(立岩陽一郎) - 個人 - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/byline/tateiwayoichiro/20210410-00231897/

  

NHK資料には「クロ現の次」も報道番組であることが書かれている。NHK大本営としては、記事に書かれたような政権に忖度しての番組終了ではないことを強調するために「まったくの事実無根」と強弁したのかもしれない。

しかし「クロ現」ブランドを捨て去ること自体が今まで番組を支持してきた視聴者としては受け入れがたい行為である。そのブランド自体を保守与党の政権は敵視しているとも言える。(番組の中身よりも)

番組は軽いテーマのろくでもない回もあり玉石混交。捏造取材騒動もあって時間帯が代わり「プラス」にリニューアルされた。「クロ現」の名前を残したのは政権への忖度ではないことを強調したかったからだろう。

しかし今回、「クロ現」の名前も消し去った新たな番組が作られるらしい。今後どうなるか分からないが少なくともNHKの人間は、そう考えて外部に情報提供している。

「クロ現」自体、特に「プラス」になってから、特にリベラルだとか政治的に左右に偏ったような番組内容ではない。しかし「社会派」な番組である。社会派である以上、どうしても現体制、現社会情勢への批判・不満の意見を取り上げることは多くなる。こうういった「社会派」自体が政権には都合が悪い。

もう何年も前に週末夕方にNHKで放送されていた「国際ネットワーク」という国際ニュース番組が終了し、代わりにバラエティ色を強くした「これでわかった世界のいま」が始まった。この番組は安倍政権に都合のいい目線での特集を組むことで普段から批判され、最後は黒人差別的な特集が大きな問題となりトランプ政権の終了とともに今年度終了した。

仮にNHKが「クロ現+」後にバラエティ色が強めた、ひな壇に芸人やタレントのコメンテーターを座らせるような番組を始めても誰にも支持されず炎上が続きすぐに終了すると思う。