少子化を止めるには

少子化の原因として、結婚したカップルは平均で1.5人くらい生んでいるのだから、少子化の原因は、適齢男女が結婚をしないこと、未婚化・晩婚化だ、という記事を読んだ。

結婚すればほとんどのカップルは子供を作るという。ではなぜ適齢期の男女は結婚をしないのか。

その謎に対して日本社会は、育児費用や教育費用がかかるから、という回答をピックアップした。そうして今、政府行政が少子化対策として更なる育児支援や教育無償化に取り組もうとしている。

しかし行政がいくら子育て費用を支援すると言っても、適齢男女が「じゃあ結婚しよう」とはならないだろう。結婚は相手を選ぶものだから。

収入、外見、遺伝子、等等、男女が結婚して子供をもうけるまでのハードルはいくらでもある。

結局は「いい年齢(とし)になるので誰でもいいから結婚しよう」「いい年齢になるので誰でもいいから子供を作ろう」と、「誰でもいいから」という社会にならないと少子化は止まらないだろう。

まあ前時代の結婚が「誰でもいいから」していたわけではないが、少なくとも今現在よりは条件が緩かったと思う。誰からも選ばれずに余った男女には別の男女を紹介されたり、結婚前提のお見合いが来た。とにかく単身の大人を作らせようとしない社会だった。

 

もう一つ考えたのは、そもそも今の適齢期男女は子供が好きではない。だから子供を作らない。理性的な大人は、子供を持ちたくないからカップルになっても結婚しない。

社会や生活環境が変わり、単身で生活に不自由することはなくなっている。大人向けの娯楽が山ほどあり、子供がいると、それに費用をかけることができなくなる。

未来の子供よりも自分の趣味・生活の充実を考えたい、という適齢期の男女が増えているということ。適齢期を過ぎて「子供っていいな。子供ほしい」と言っても無駄なわけで。

結果、子供を持つのは、子供にお金をかけながら自分とパートナーの趣味も満喫できるほどの高収入の持ち主か、子供をコンテンツにして稼ごうとするカップルばかりということになる。

実際はそんなのばかりではないが、SNSではそういう親のアカウントが目立ち、且つ、子供のために個人の娯楽が堪能できなくなってしまった親の怨嗟の声が激しいので、それに直接・間接的に触れてしまう適齢男女は結婚を避けるようになる。

いや、どんな状況でも普通に結婚する人は自然と結婚するのだが、自分で動かなきゃ結婚できない人が「今の生活壊したくない」と動かなくなることによって、結婚率が下がるということ。

自分の趣味より「子供好き」にするにはどうすればいいか。それこそ猫動画でペットブームになり猫を飼う人が増えてるように、子供をコンテンツにする動画番組を増やして赤ちゃんブームを作るとか。動画で親も稼げてウィンウィン。

批判を受けようと、こうやって適齢期の男女に打算的だとしても「子供好き」になってもらう施策が一番結婚に向かわせる効果があるのではないだろか。

 

必要な少子化対策とは、適齢期男女を子供好きにして誰でもいいからカップルになって子供を作るような社会にする施策。もちろん生まれた子供は親の責任だけでなく社会の責任として育てるような子ども手当や教育費支援は必須。