米軍による中国コロナワクチンを貶める偽情報工作について。関係国の反応等の続報

ロイター通信がスクープして、日本国内でも大きく反響があるかと思ったら、ネットやSNSでもほとんど盛り上がっていない。日本語記事は共同通信が簡単に配信しただけ。他のマスコミでは全く報じていない。だから続報や関係国の反応なんかも耳に入らない。自分で調べるしかない。

 

最初に、6月14日(金曜日)に報じられたロイター通信のスクープ記事。

Pentagon ran secret anti-vax campaign to incite fear of China vaccines
https://www.reuters.com/investigates/special-report/usa-covid-propaganda/

国防総省は、東南アジア、フィリピンにおける中国の影響力拡大を抑えることを望んでいた。

• 反中国製ワクチンのキャンペーンは2020年春から2021年半ばまで行われた。

• フェイクの 「フィリピン人」アカウントを通じて、米国軍人はマスクやシノバックの検査、ワクチンの品質を批判した。

• これは、コロナウイルスが何万人もの人々を殺害していた時期に起こっていた。

• 米国のプロパガンダに影響され、フィリピン人はワクチン接種に消極的だった。

 

共同通信の日本語記事。

米軍、新型コロナで偽情報流布 中国ワクチンの不信あおる|47NEWS(よんななニュース)
https://www.47news.jp/11062175.html

 

中国政府の反応記事。6月17日(月曜日)

中国、国防総省の秘密の反ワクチンキャンペーンの報道で米国を激しく非難 | サウスチャイナ・モーニング・ポスト
https://www.scmp.com/news/china/diplomacy/article/3266960/china-lashes-out-us-after-report-pentagons-secret-anti-vax-campaign

中国外務省、米国に対し、他国に関する偽情報のでっちあげをやめるよう呼びかけ - 2024年6月17日, Sputnik 日本
https://sputniknews.jp/20240617/18653246.html

 

アメリカ国防総省の反応記事。6月17日(月曜日)

国防総省は中国のワクチンの信用を失墜させる秘密作戦を否定しない

Pentagon not denying secret campaign to discredit Chinese vaccines
https://finance.yahoo.com/news/pentagon-not-denying-secret-campaign-093000201.html?guccounter=1

 

フィリピン保健省や市民、議員の反応記事。6月17日(月曜日)

フィリピン保健省、米国の「反ワクチン」影響キャンペーンについて説明を求める – ザ・ディプロマット

Philippine DOH Wants Answers on US ‘Anti-Vax’ Influence Campaign – The Diplomat
https://thediplomat.com/2024/06/philippine-doh-wants-answers-on-us-anti-vax-influence-campaign/

保健省のアルバートドミンゴ次官は昨日記者団に対し、ロイターの調査結果は「関係国の適切な当局によって調査され、聴取されるに値する」と述べた。インクワイアラー紙によると、同次官はその後の質問には回答を拒否した。 

保健省:ロイターの報道には適切な調査が必要

DOH: Reuters report needs proper probe
https://newsinfo.inquirer.net/1952185/doh-reuters-report-needs-proper-probe

フランス・カストロ下院副院内総務は日曜日、下院指導部に対し、ロイター通信の報道の調査結果をより詳しく調査するよう求めた。

ACT教師党代表のカストロ氏は、議会の調査では、この運動がフィリピンにもたらした損害の程度を判定し、その背後にいる人々に責任を負わせるべきだと述べた。

同議員は声明の中で、国防総省の疑惑のキャンペーンを非難し、同キャンペーンは「非常に懸念される」ものであり、直ちに調査が必要だと述べた。

彼女はロイターの報道を引用し、2020年にX(旧ツイッター)上に300以上の偽アカウントが作成され、中国のワクチンを信用しないという同様のメッセージを拡散していることを特定した。

「この作戦が公衆衛生に与える影響は、いくら強調してもし過ぎることはない」とカストロ氏は語った。