毎日新聞の「裏金寄付して税還付を受ける議員」報道

昨日から続く毎日新聞の独自スクープ記事。

安倍派裏金で税優遇か 菅家氏、自ら代表の支部に1201万円寄付 | 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20240526/k00/00m/010/142000c

自民・稲田朋美氏、党支部への寄付で税優遇か 「事務所使用料」還流 | 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20240527/k00/00m/010/144000c

 

記事をなんとなく読むだけでは、論点がいろいろあって何を問題にしているのかよくわからない。

きっちり読み込んでみると、

 

1.政治家が、個人として、政治家本人が代表を務める政治団体に、お金を寄付して、寄付額の税額控除を申請し、還付金を受け取った問題。

 

2.派閥からキックバックされたパーティ券収入を、収支報告書に載せずに「裏金」として処理していたのに、寄付金の一部に使い、所得税の税額控除を受けた問題。

 

3.キックバックされた資金は、政治活動費として、所得税がかからないと政府与党は発言したのに、寄付金にして、所得税の還付を受けている問題。

 

4.政治家が、個人として、政治家本人が代表を務める政治団体に、お金を寄付して、税優遇を受けている状態で、政治団体から事務所家賃として政治家自らにお金を戻している問題。

 

ざっと4点の重なるけど別々の問題があらわになる。キックバックが絡まない、1と4の問題は、前から問題として野党やマスコミが指摘していた。

そこに、キックバック問題が発生し、各議員の政治収支報告書が訂正され、「収支報告書の通りなら、あの寄付金の原資は『裏金』を含んでるじゃん」となり、新たな問題としてスクープになった、と。