定数削減は歳出削減のため?

今日のテレビ朝日やじうまテレビ」。今国会での定数削減が断念され、三党合意が反故となったというニュースを政治評論家の田崎史郎さんが解説していた。


田崎さん曰く、「定数削減は各政党の思惑があるからなかなか進まない」。比例が強い政党と小選挙区が強い政党が、どの議席を削減するかで揉めるからだと。更に「議席数を減らすと官僚支配がいっそう強まる」ことを問題視していた。単純に議席数を削減することが良いことと言えないのだと。


そこで「30議席削減しても約30億円しか歳出を抑制できない」と話し、「政党助成費は現在約300億円かかっている。これを1割削減すれば30億円生み出され、定数削減と同等の効果がある。政党助成金の削減を」と提案した。


なんだそれ。


自分が聞き逃しただけかもしれないが、田崎史郎さんの解説に「一票の格差」が一言も出て来なかった。政党助成金の削減に触れたところで、その浮いた分で議席定数を増やして一票の格差の解消を提案するのかと思ったらそこまで行かずに単に歳出削減の話で終わってしまったいた。何が問題となっているか丸っきり勘違いしていた解説だった。