一次情報が分からない外国のネット炎上

大阪の寿司店が韓国人客に対してワサビが多すぎる寿司を出していた問題について。
韓国のネットコミュニティにおいて、日本人による韓国人差別行為だとして炎上した。
店側は、ワサビ寿司を出していたことは認め謝罪。今後のサービスの改善を約束したが、差別意図をもっていたことは否定。あくまで外国人向けのサービスだった、と釈明した。
日韓の店を批判していた者たちの間では、差別意図を認めなかったことについて、更なる批判が巻き起こっている。差別意図があったとする最大の根拠が、韓国のネットに「店員に差別語を言われた」とワサビ寿司の写真とともに書き込まれていたというものだ。
ここでよく分からないのが、誰がその投稿を行ったのか。当事者の顔が見えないという点だ。発端が見えない。
今回は、最近の日本のネット炎上のように、最初にtwitterで当事者の書き込みがあって拡散して炎上した、というわけではないらしい。


韓国語でネットサーフィンを楽しむ日本人が、韓国のネットコミュニティサイトでワサビ寿司がホットな話題になっていることに気づき、twitterで日本語で紹介し、日本で炎上した。で、疑問。


・どこのコミュニティで炎上したのか。
・そのネットコミュニティはどんな雰囲気のサイトなのか。(2chまとめ系のようにデマも確認せずに流すような場所かどうか)
・そのネットコミュニティは、どこからワサビ寿司の話題を持ち込んだのか。ソース元となるSNSの情報などはあるのか。
・そのネットコミュニティに掲載されたワサビ寿司の写真は最初にどこにアップロードされた画像なのか。
・店に差別語を言われたという書き込みをしたユーザーは、固定アカウントでその後継続して情報発信をしているのか
・ワサビ寿司の写真を撮影した者を特定し、差別意図を感じたかを直接取材するメディアがあったのか
・店が差別をしているという話題の発端はどこまで遡れるのか。


ネット上で盛り上がる話題には、嘘や誇張がつきもので、日本でも去年「安保反対デモで赤ちゃんが熱中症で死んだ」というデマが、関係ないけどもっともらしい写真とともに拡散したことなどがあった。どこまで事実でどこから嘘・誇張なのかの境目を見極める必要がある。
が、海外の輸入ネタだと多くの日本人はそれを簡単に調べることができない。



追記
韓国メディアのニュースサイトに、被害を訴える人物に直接インタビューした記事が掲載されていた。
これを読むと故意というのは確実に思う。これを「いじり・からかい」と見るか「いじめ・差別」と取るか。寿司屋の店員は前者だったが、一般客にとっては後者でしかない。

「日寿司テロ」被害者 "野球ボールほどわさび突きつけ「 - ノーカットニュース
http://www.nocutnews.co.kr/news/4663705