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Techinsight » 【エンタがビタミン♪】「ジュースをおごった」。上地雄輔がさんまに10年前の恩を返した感動秘話。
http://japan.techinsight.jp/2010/07/yuusuke-sanma-deai.html


↑の記事。「笑っていいとも」の上地雄輔ゲスト出演回の内容をまとめたもの。


上地雄輔は新ドラマ「逃亡弁護士」の主演も務めており俳優、タレント、歌手と多忙だ。上地雄輔といえば「クイズヘキサゴンII」でブレイクしたことで知られるが、それ以前にもアノ大物芸人から誘われていたことが分かった。


上地雄輔横浜高校で野球部に所属し、ご存知のとおりあの松坂大輔の先輩である。いまだに交流があり、この冬も松坂に食事をご馳走したという。野球部では上地が先輩なのでいくら世界の松坂とはいえ、上地が松坂におごるのが筋なのだ。


その彼がまだ15歳の時、横浜高校のグラウンドで野球部の練習をしていた。するとそこであの明石家さんまを見かけたのだ。これは7月6日放送の「笑っていいとも!」の中で彼が回想した事実による。


そのとき明石家さんまはドラマのロケを行っており、女優の手塚理美もいたのでおそらくドラマ「男女7人秋物語」の撮影だったと思われる。野球部にドラマのロケ中は声を出さないで欲しいとスタッフが頼みに来た。声を出さずに練習するのはなかなか辛いものだ。


そんな彼らに撮影が終わったさんまが「悪かったな」と野球部にジュースを差し入れしてくれたのだ。すると上地は1人でジュースのお礼を言いにさんまに会いに行ったのである。「20分〜30分は2人で話しました」と言う彼は当時から人懐こいキャラクターだったようだ。そんなところをオモシロイと思ったのだろう。さんまは上地に「お前芸能界に来い」と言ったのである。


野球部でも活躍していた上地雄輔は野球での実力も評価が高く、いくつもの大学から誘われていた。彼自身、子どものころから夢はプロ野球選手だったのである。しかし、彼は野球へと進まずに芸能界への道を選んだ。そのきっかけは明石家さんまとの出会いと「芸能界に来い」の一言だったに違いない。


そして、15歳の時にジュースをおごってもらったさんまに、10年後、すでに芸能界入りしていた上地はジュースをおごり返したのだった。明石家さんまも彼との出会いを覚えていたという。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)


この横浜高校時代の明石家さんまとのエピソードは、上地本人がブログで書いたり、他の番組で数年前から何度も語ったりしている鉄板話だったりする。


さんまさんと俺。|上地雄輔オフィシャルブログ「神児遊助」 Powered by Ameba
http://ameblo.jp/kamijiyusuke/entry-10056018418.html
上地雄輔さんと明石家さんまさんの関係: The Ray
http://sugimoto-hasegawa.cocolog-nifty.com/blog/2007/12/post_465d.html


別に目新しくもないのだが、上のTechinsightの記事で引っかかるのはこの部分。

その彼がまだ15歳の時、横浜高校のグラウンドで野球部の練習をしていた。するとそこであの明石家さんまを見かけたのだ。これは7月6日放送の「笑っていいとも!」の中で彼が回想した事実による。


そのとき明石家さんまはドラマのロケを行っており、女優の手塚理美もいたのでおそらくドラマ「男女7人秋物語」の撮影だったと思われる。野球部にドラマのロケ中は声を出さないで欲しいとスタッフが頼みに来た。声を出さずに練習するのはなかなか辛いものだ。


上地雄輔は1979年生まれ。1995年から1997年を横浜高校野球部で過ごす。正確な歳を思い出せなくても、基礎知識として松坂とほぼ同年代ということさえ知っていれば、だいたいの世代が分かるはず。


男女7人秋物語」は1987年放送。この時点で年代が合わない。姉妹ドラマの「夏物語」は更に一年前の1986年放送。
明石家さんま手塚理美の組み合わせで「男女7人」を思い浮かべるのはともかく、少し考えれば、誰でもおかしいと感じる。


では、何のドラマだったのか、なんてことは、それこそ1分検索するだけで分かる。
明石家さんまの出演作で、1995年から1997年までに手塚理美が共演しているドラマを調べればいいだけだ。これくらいならWikipediaで事足りる。
正解は

その気になるまで(1996年4月7日〜6月30日、TBS、東芝日曜劇場、【共演:赤井英和】)- 主演・田口 賢一 役


「男女7人」のその後的なドラマではあるが、「秋物語」ではない。
こんな簡単な調査すらせずに、誤報を流す真紀和泉記者は猛省すべきだ。無駄な長文書いてる暇があったら、ググって正確な情報を掴め。


既存メディア批判で拡大しようとする、ネットメディアだが記者の質に問題がありすぎるのでは。