墓まで地方に押し付ける都市住民

2012/1/8放送TBS系「噂の東京マガジン」。噂の現場の特集内容は「なぜ家の隣に?!多摩地区で急増する墓地開発!!」。また墓か。今回のケースは今までの墓特集で出た要素が全て入ったような展開だった。
東京都府中市の住宅街で寺が新規の墓地建設を計画
・周辺住民は反対
・今回は自治体となる府中市も反対
府中市は現在、市の面積の4%が墓地になっている。これ以上墓地面積を増やさないための条例がある。
府中市の都市計画課はこの条例に則って反対だが、条例に拘束力はなく、環境整備課などほかの部所は「墓地建設は認めざるをえない」
府中市にある墓地のお客様は都心の東京23区の人々。よその墓をなんでうちが受け入れるのかという反発感情。
・名義貸し問題。寺には墓地建設、運営していくだけの資金は持っていない。墓石業者に宗教法人格を名義貸ししているみたい。
・名義貸しが発覚して墓地建設が中止になった例。反対住民が徹底的に調べ上げ名義貸しが発覚。自治体に通報して墓地建設は中止に。
・スタジオまとめ的に、墓は必要なんだから民間の金儲けの道具にさせないで国や自治体が公共墓地を作れみたいに終わり。



今回珍しいのは、市も墓地計画に反対していること。府中市の面積の4%が墓地と聞いたら、そりゃこれ以上墓を建てられたくないだろう。しかも市民のための墓ではなく都心部の人のための墓ならなおさら。墓地じゃ税金も入らないし。墓ですら原発、焼却所、ゴミ捨て場と同じ構図で地方に押し付けてるんだなぁ。都心の人には普通の青空墓地なんて必要ないんじゃないかな。最近よく特集されてる室内墓地でいいんじゃないか。ビルの空きフロアをまるまる使って墓を設置しよう。もしくは墓自体作らないことを流行らせよう。遺骨管理は自宅でするのが故人への感謝の印です、的にブームを作る。


TBS「噂の東京マガジン
http://www.tbs.co.jp/uwasa/genba/20120108.html

墓地の関する法律(墓地埋葬法)は、墓地が住宅地や学校など、私たちの生活に密着したエリアにできることを前提としていません。

地方には生活に密着したエリアに寺や墓地があることはむしろ当たり前だから、この文章は変に感じる。でも近所に突然巨大墓地ができて、檀家でもなんでもない他所の人たちがわらわらと埋葬されることになる状況はそれも違和感