「そうならないよう皆がやっていく」こと

たけし氏「結婚した男2人が子ども育てるっていうけど、その子どもはどういう風になっていくんでしょうね。お前のお母さんはお父さん?とか言われるんじゃないの」渡辺えり子さん「そうならないように皆がやっていけばいいんじゃないですか。愛をもって育てれば同じじゃないですか?同性婚も異性婚も」

http://togetter.com/li/302901
同性婚が認められた時に起こりうる子供のイジメへのビートたけしの懸念について、渡辺えりが「そうならないよう皆がやっていけばいい」と答えたという。2012/5/12のTBS情報番組「情報セブンデイズニュースキャスター」のやりとり。
「そうならないよう皆でやっていこう」「がんばろう」「協力しよう」にアンテナが反応する。いろんな問題に対して使われる言葉。最近だと原発問題。原発停止のままだと電力不足で高齢者や病人が死ぬぞ!という意見に対し、「そうならないよう皆で節電しよう」という反論。自分も言った。変化への懸念に対するマジックワードなのかな。相手は「いや、子供はどう教育しても母親が男性の子供をいじめる」とか「俺は高齢者が死のうと構わずに電気を使い続ける」とか反論するわけにもいかないし。しかし「そうならないよう皆でがんばろう」と言うだけ言っても、皆が揃って頑張る保証は一切ない。皆が頑張ってる中、その隙をつく人が必ず現れる。人には変わらない部分、変化が遅い部分がある。自分に特に関係のない変化について「自分も含めた皆が頑張る」ことを強いられることに対する反発も起こる。変化が完了するまでの過程で問題があふれるかもしれない。「そうならないよう皆で」では物足りない。実際、法改正とかされるときには各所に配慮した緻密なやり取りがなされるんだろうけど。うーん。「そうならないよう私が」なら分かるかもしれない。


ギリシャ政治のニュース。議会選挙が先日あって、どの政党も過半数とれず、法律に従って連立協議にはいっている。ギリシャの法律では連立協議がまとまらなかったら再選挙が定められているという。こういう法律がある国は多いけど(日本では?)、再選挙で過半数とれずそこでお連立協議がまとまらなかったらどうなるのだろう。聞きかじった報道では分からなかった。もう国が分かれちゃえばいいのに。政治思想がどうしても相容れない場合に法律で国家分裂まで定めているとんでもない国はないのか。国連で新しい国が作られる過程とかも気になる。「どうしても相容れない」「妥協」「そうならないよう皆で」いろいろ思い浮かんだ言葉でした。