千葉県警のVチューバー動画削除の件

表現の自由」を訴えるなら抗議先はまず千葉県警や千葉県であるべきだろうに、公開質問状も署名の提出先も「フェミニスト議連」というのが大きな疑問であり不信である。

県や県警にVチューバーコラボ動画復活を求める数万件の署名を出せば、今の千葉県知事なら「ネットの要望」を受けてすんなりとコラボ復活する方針を示したりしそう。

なのに彼らは「フェミニスト」にばかり顔を向けている。県も県警も騒動に反応を示したくても蚊帳の外に置かれた状態では新たに動くことができずにむしろ困惑しているのではないか。

行政で関わって発表されたものに対して、どこかしらから抗議が起き、それを受けて行政が削除する、という騒動に対して、例えば昨今全国で問題となっている朝鮮人慰霊碑の件なんかだと、右派の議員や市民の抗議を受け、行政が「削除」したりしているのだけど、慰霊碑の再設置を求める側が対決する相手は行政である。抗議活動を仕掛けた右派へも批判や抗議をするにしても、判断したのは行政であるから、行政に対して「削除」の判断は間違っていると抗議し、裁判したりする。

それがアニメ・漫画が関わると「オタク」の抗議先は最初に抗議をした人・組織にばかり向かい、彼らは行政をスルーする。これでいいのか。

フェミニスト議連」は抗議のためにまず質問状を提出し見解を問うた。ここで県警は「適切な手続きで決定したため問題ない」と突っぱねることもできたはずだが、動画削除で答えた。動画コラボ相手の指針は内部で決められていないのだろうか。決められていないから「質問状受けて面倒だ」とサクッと削除になってしまったんだろうな。「手続きが適切だから」で回答が終わってたら、後の「県警の広報動画として見た目が適切かどうか」の問題は市議会や県議会の議題になり、そこでコラボ相手の具体的な基準は何かみたいな方針がオープンな場で出来上がっていったのではないかな。

今回「県警の動画削除は適切か」も行政に問わなければいけない件である。