子供向けの専門的な教室があったらヒットしそう

あまり関係ないけど、この記事読んで思った。


受験対策はプロにお任せ?公立中に塾講師招き「正月特訓」 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20081229-OYT1T00187.htm


塾の授業が人気のようで。


学習塾って、受験用がメインで、エキスパートを育てる教室じゃないよな。
スポーツだと、子供の頃からスケートなり体操なり、意識のある親が入れさせて将来のオリンピック候補を育てる教室がいろいろあるけど、研究分野でも、そういうのあってもいいんじゃないか、と思った。将来のノーベル賞受賞者を夢見ている親などをお客さんにした専門授業に特化した教室。基礎の基礎から大学の研究レベルまで教える。
物理教室や化学教室だったら実験設備も揃えてて、論文発表もできる。
まあ普通の生徒の目先の目標は、物理オリンピック化学オリンピック金メダルか。
数学教室も数学オリンピック金メダルなどを目標に。まだ証明されてない公式にチャレンジするなど。
コンピューター教室もあって、基礎的なプログラミングからはじめて自分でOSつくれるような子供も。


それぞれの教室のイメージは全てスポーツ教室。
コーチ(指導者)は、引退した大学教授や就職できないポスドクでも。教えてるうちに、子供のほうが頭よくなって、自分の手に負えなくなったら、もっと優秀なコーチや大学研究室を紹介して、子供の能力をより引き伸ばす。五輪の金メダル選手なんて、子供の頃は地元のスポーツ教室に通ってるけど、才能を見出されたら、どんどん優秀なコーチに変わってくしね。


外国だと頭のいい10歳は飛び級で大学入学とかできるけど日本ではちょっと無理。そういった子を、専門研究教室でカバーできる。頭のいい子供の知識欲を満たし、場合によっては、専門家でない親に代わってアメリカの大学への飛び級の手続きをしてあげたり。


スポーツ教室にたとえたが、もちろん全部が全部プロスポーツ選手になれるわけでもなく、目指すわけでもない。大半が普通の子供が通っている。親に強引やらされてたり途中で飽きて辞める子もいっぱいいる。でもこういう場所があるから、マイナースポーツでもメダリストがいっぱい育つ。専門研究教室も同じだ。
最初は親に連れられて、またはテレビで見たノーベル賞に憧れて教室に入る。学校の授業で習うようなことから始める。教室によってはスパルタ的な鬼コーチもいれば、優しい初心者向けのコーチもいるだろう。コーチの相性でやめる子もいれば、本業の小・中学校の生活が忙しくなって辞める子もいるだろう。普通のスポーツ教室やお稽古ごとと一緒だ。


専門研究教室がある程度普及したら、各地にある私立高校、私立大学に推薦枠が設けられ、専門分野に優秀な子は苦手な受験科目から開放されることになると予想する。塾に通う必要なし。スポーツ推薦・特待生と同じく、授業を受けなくてもいいし、学校が招いたコーチ(専門研究者)とともに優秀な子は高校で一日中自分の研究をすることができる。


ここまで理系の教室を想定したが、司法教室や会計教室など将来の専門家となる子供向けの資格試験教室も、できたら人気でそう。


浅田真央は「キレーな衣装を着たい」という動機でフィギュアを始めたそうだ(もしかしたら別の選手かも)。子供なら誰でも浮かぶような願望、最近のニュースを見て「ノーベル賞をとりたい」、アニメを見て「ロボットを作りたい」などに、具体的に応えられる教室がほしいところ。(ロボット教室は単発的に大学や科学館職員が開いているが、継続的にロボットの作り方を教えるような専門教室を。)


こうして子供の頃から好きな専門研究をしてきて最終的には、
優秀な人は生涯研究者として富と名誉を手にいれ、
そこそこな人は企業や大学で働いたり、自分で教室開いたりして後進を育て、
ダメな人は多くの普通の人とともに専門外の仕事に就くと。


とまあ、昨今の親の教育熱や社会の要望にもあってて、民間でできるし公教育見直しに手間取らなくても済むかなぁと書いてて思った。
今の教育で問題となってるのが、勉強できる子を伸ばす教育ができないってことで認識してるんだけど、今まで勉強する場が学校と塾しかなかったわけで。それぞれの子供の興味をもった専門分野を学べ、子供ながらにエキスパートになることもできる。


以上、妄想でした。