自民党奇跡の大逆転 東国原総務相のシナリオ


『とくダネ!』でやっていた東国原宮崎県知事の総裁候補発言に関する特集の中で、政治ジャーナリストの角谷浩一さんが語っていた話が面白かった。



古賀誠自民党選挙対策委員長東国原知事に、マスコミひきつれて訪問した真意はどこに?
それは、東国原総務相を誕生させるシナリオではないか。
昨年秋に中山成彬国土交通相東国原知事を後継指名し、国政進出が噂されたときには、宮崎県内で猛反発が起き、知事も釈明に追われた。それは、任期を途中で投げ出すことへの反発というより、タレント議員として使い捨てされるのではないかという不安が大きかった。しかし、「宮崎県のために、総理を目指す」と言われれば、批判は小さくなるだろう。「総裁候補」として一国会議員以上の立場を約束されればなおさらだ。
古賀誠と言えば、言わずと知れた「道路族のドン」。東国原知事の悲願は、宮崎県に高速道路を通すこと。2人の利益は一致している。
古賀誠選対委員長の自民党勝利のシナリオはこうだ。
・まず内閣改造で、東国原知事総務大臣にする。現麻生内閣は、与謝野大臣、佐藤大臣と兼任ポストが多く、また小渕優子少子化相も出産を控え休暇をとる時期が来ているため、内閣改造は自然な流れである。
・次期衆院選に向けて、前回の「郵政選挙」に匹敵する争点を作り上げる。ここで、東国原知事のもうひとつの条件「全国知事会の要望を自民党マニフェストに」がポイントとなる。次期衆院選の争点は「地方分権」。自民党はこれを錦の御旗として掲げ、全国47都道府県知事の強力な応援を得る。
・東国原総務相、橋下大阪府知事自民党応援全国行脚が始まり、民主党の「政権交代」アピールもかすんでしまうことに。
・選挙後は、自民党総裁選。衆院議員となった東国原氏は、約束どおり総裁候補として名を連ねるが、選ぶのは自民党の国会議員。総裁になれるかどうかは分からないが、候補として出るだけでマスコミを集めることができる。



小倉さんは、「まるでドラマや漫画の世界」と言っていたが、私もキムタクのドラマ「チェンジ」を思い浮かべました。こういう話聞くだけでなんかワクワクします。