中止するならやっぱり補償を決めてからにしたほうが。

八ツ場ダム中止問題。テレビを見てると前原大臣には確かに「中止にするならもっと上手くやれよ」とつっこみたくなる。といっても、なるべく穏便に解決しようとすると、ダム工事着手にウン十年かかったようにダム中止決定にウン十年かかってしまうことになりそう。自民一党支配のときならそれでよかったかもしれないが、いつ政権交代が起こるとも限らない2大政党制下の民主党では無理っぽい。
熊本の川辺川ダムの中止問題。こっちは地元県知事自らがダムに反対している。

川辺川ダムについて - 熊本県
http://www.pref.kumamoto.jp/soshiki/18/kwb-chijihatsugenroku.html
「前原大臣は熊本の蒲原県知事の立派なダム中止演説を参考にしろ!」という意見を言いたくなるが、こうした意見で説得されるのは第三者だけであって、当事者のダムが作られる五木村の村長は中止に反対の立場は変わってない。前原大臣の視察でも、中止に抗議していた。

 和田村長は、佐藤局長との意見交換後、記者団に対し、「国の責任で代替案を示し、村の基盤整備や振興策に取り組んでもらわなければ、中止表明には乗れない」と述べた。

熊本・川辺川ダム、五木村長が中止に抗議文 : 政治 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090924-OYT1T00993.htm?from=navr


地元は地域の復興を願ってダムを推進してきたんだから、地元に中止を言いに行くなら、先に具体的な補償を提示しなければ、交渉することもできないんじゃないか。新しい家に引っ越した人はそのままでいいのか、国が買い取った土地はもどってくるのか、とか。