高速鉄道衝突事故でさらに中国が躍進するって

本日のとくダネ。中国の高速鉄道衝突事故の話題。コメンテーターの早稲田の教授谷口真美さんが「『日本の新幹線の安全性はすごい』『中国の技術管理は駄目だ』と言っているが、中国はこの事故から学習して技術を身につけるだろう」みたいに言って、日本も余裕ぶってると制御技術でも中国に追い抜かれますよ、と警告のようなコメントをした。
これを受けて小倉智昭さんがゲスト解説の中国人教授(名前忘れた)に「どうですか?」と話を振るとその中国人は「今回の事故原因すら解明せずに車両を埋めてしまうような国がこの事故から学べるはずありません」と自国のことでもズバッと言い切った。


中国人の言うことにも一理あるけど谷口さんのコメントのほうが現実的だと思う。とくダネではJR福知山線脱線事故の調査を例としてあげて、「日本の場合レールの調査をするだけで50日かけてその間列車運行を止めたわけですが、中国は次の日には列車走らせた」と言っていたが、レール調査に50日かけても大本の事故原因は結局運転手の居眠り事故だったわけで、これはもっと早い段階から言われていたことだ。時間をかけて丁寧に調査するのは、被害者、乗客、国民感情を考えてのことでもある。中国の脅威はそんな感情全く考えずに事を進めることができることだ。ロケット発射事故で多数の死傷者を出してもロケット開発を続けられ、四川大地震で街が壊滅したならその街を放棄させて別の土地に移住させる。中国で原発事故が起こって広範囲に被害を出しても原発推進し続けるだろう。
今回の鉄道事故でも根本的な原因はATCが働かなかったことにあるのだと思うが、運転手が遅れを取り戻すためにATCのスイッチを切っていたとか、ATCだけ中国製だったみたいな話がいろいろあるが、スイッチを切っていただけだったらつけるように徹底すればいいだけだし、中国製の粗悪品だったのが原因なら日本から技術輸入してパクればいい、くらいにしか中国では考えない。日本の場合、スイッチを切ったのが原因ならスイッチを切らせた組織の体質などを追求するが中国は追求されない。人命が軽いのでどんどん先に突き進むことができる。だから最初から100%安全のシステムを作らなくとも、運営しながらトライアンドエラーを繰り返し経験を蓄積することができる。こんな国が相手なのだからメディアも「日本はすごい」とあまり余裕ぶるのもよくない。現場の人は余裕ぶってることはないだろうが。