橋下とセベルスとムッソリーニ

昨日のNHK総合で放送してたシリーズ異端の王、という番組見て思ったこと。
NHKスペシャル|異端の王 〜悠久の古代文明紀行〜
http://www.nhk.or.jp/special/onair/120218.html
後半の歴代ローマ皇帝唯一のアフリカ人セプティミウス・セウェルスについての話が興味深かった。

ローマ帝国の歴史の中で唯一、アフリカ出身の皇帝がいた。リビアで生まれたセプティミウス・セウェルス。彼はなぜ皇帝になり、どのように帝国の歴史を動かしたのかを描く。
350年間にわたるローマ帝国の繁栄の歴史の中で、独りだけアフリカ出身の皇帝がいた。セプティミウス・セウェルス。2世紀半ばに北アフリカリビアに生まれ、危機の時代にあった帝国を、強力な統治力で率いた。なぜリビア出身の人物が、皇帝にまで上り詰めることができたのか。


気になったのは、セウェルスがローマ皇帝になるときの話。リビア出身のセウェルスは能力があっても地方回りをさせられていた。当時のローマ帝国は衰退期で、皇帝が暗殺で短期間に次々と入れ替わり、ローマの食糧不足と外敵の侵略に対処できていなかった。現在のオーストリア近辺の属州に赴任していたセウェルスは、それを見かねて自ら5万人の兵隊を率いて首都ローマに入り、武力をもって元老院に自分が皇帝になることを認めさせる。当時、兵士が武器を装備したままローマに入ることは、反乱とみなされるようなことだったが、やり遂げる。



とまあ、この解説を聞いた時、思い浮かべてたのが、現在の衰退する日本の現状と橋下徹大阪市長率いる大阪維新の会。現在、衆院第一党を目指し次期選挙に候補者300人擁立とか言われてるところ。船中八策とか持ちだして、幕末の薩長軍に例えられる維新の会だけど、どこの国のいつの歴史でも似たようなことがあるのだなぁ、と思った。この番組は昨年夏のBSプレミアの番組の再放送だけど、維新の会思わせるこのテーマをこの時期再放送したのは、何かNHK的な意図があるのかな、と裏読みしたり。番組で紹介してたセウェルスの功績は食糧不足対策として属州との食料輸送ルートの整備と隣国への攻撃ということだけど実績はつながるところあるかな?



橋下=セウェルスと連想したところで、他にも同じ事考えた人いないかなーとネットで検索かけてたら、こんなブログが。
日本がアブナイ! : マツコの「橋下はムッソリーニ」論+踏み絵の維新八策への反応+石原新党の八策
http://mewrun7.exblog.jp/17384039/

 先日、ふとTVをつけたら、ちょうどMXテレビの「5時に夢中」でマツコ・デラックスさんが、橋下徹氏について語っていたところだった。


 メモをとれなかったので、記憶を頼りに書くなら・・・。<趣旨は合っていると思うけど、表現は多少違っているかも。^^;>
 

「あの人を見ていると、ムッソリーニを思い出す」「橋下氏が大阪から国家の変革をもくろんでいるのが、ムッソリーニファシスト党でミラノからローマに進軍して国を覇権をとった姿と重なる」「国民はだまされず、もっと冷静になって見た方がいい」・・・というような話をしていたのだが。


 なるほど〜。橋下氏を独裁者ヒットラーにたとえる人がいるようなのだけど、確かに、よくも悪くも(?)ムッソリーニの方に近い部分の方が多いかも〜と思ったです。(@@)


マツコデラックスさんが橋下=ムッソリーニに例えていたという話。しかし、このブログ筆者の言うことには、

 ムッソリーニは、少年時代、経済的に恵まれず。ただ、学業は優秀&努力家で、複数の語学を習得&複数の教員資格も取得。(小学校の教師だった時期も。)一次大戦後のイタリア国内の混乱と社会主義運動の拡大に危惧感を覚え、ミラノでファシスト党を作り、ローマに進軍。武装隊によるクーデターを成功させ、国の実権を掌握。国民からの人気を背景に、自らに権限を集中して、独裁体制を固める。
 労働組合の解散を含め、社会&共産主義を弾圧。国家主義を強化して、ドイツと共にファシズムに走る。(ただし、ヒットラーのような人種政策はとらなかった。)


 ね、どこか橋下くんと重なるようなところがあるでしょ?(・・)


ということで、この話、セウェルスが皇帝になるときの話とそっくりじゃん!特に地方から軍隊従えてローマ進軍する辺り。これが地中海沿岸の人たちの気質なのか。橋下市長もあの辺のお国柄の性質が混ざってるのかしら。