活字から死に字へ

かつ‐じ〔クワツ‐〕【活字】
活版印刷に使う凸型の字型。古くは木製、のちには方形柱状の金属の一端の面に、文字を左右反対に浮き彫りにしたもの。これを組み並べて活版を作る。大きさは、号またはポイントで表し、新聞活字では倍数で表す。→活字書体
2 印刷されたもの。本や雑誌。「―に飢える」「―中毒」



Goo辞書によれば、活字という言葉の意味は元来こういうものらしい。しかしweb隆盛の昨今、印刷された本や雑誌だけを活字というのでは理解が古すぎる。ネット上で発表された文章はすべて活字だ。活きた文章だからこそ、いたるところで素人が書いたものが反響を呼び、ときに炎上を誘う。たとえ軽い気持ちでtwitterに投稿した文章だとしても活字として効力を帯び、多くの人の心を刺激してしまうこともある。活字サービスとしてネットは進化した。2chもブログもtwitterもすべて活字サービスだ。しかしネットで発信する言葉がすべて活字になってしまうのは非常に疲れてしまう。ネットに文字を打ち込みたいけど、活字にしたくない。だからtwitterに鍵をかけるし、LINEなんて身内でコミュニケーションがとれるメッセンジャーが流行る。