朝日新聞の吉田調書「誤報」原因

ジャーナリストは吟遊詩人とか瓦版屋に近いほうがいい(福島香織) - Togetterまとめ
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冒頭の…

福島香織 @kaori0516kaori 2014-09-11 20:44:20
朝日の吉田調書の特ダネは、全文の抜きじゃなかったんじゃないかな。意図的に抜き出された調書の一部分を、全文抜いたとして、報じたんじゃないかな。全文読んでいたら、普通の記者の読解力では、やはりああいう見出しにはならない。
https://twitter.com/kaori0516kaori/status/510031080867389440


福島香織 @kaori0516kaori 2014-09-11 20:49:33
金庫(?)に管理されている調書の全文コピーなんて、普通、抜けないからな。他社には絶対抜けないと思って、一部抜きを全文入手って、いったんじゃないかな。でないと、納得できる説明がつかないなあ、と思いながら。
https://twitter.com/kaori0516kaori/status/510032396209500160

というツイートについて。


朝日新聞が、吉田所長の「ほんとは2Fに退避した所員の判断のほうが正しかった」という2F退避を追認していた発言を紙面で掲載しなかったという話なら、電子版ではスクープ同日に掲載しているので、やはり吉田調書は全文入手しているのだろう。その上で、スクープ記者は、吉田所長が知らないうちに所員が2F退避してしまったことを東電の緊急時の規則に違反しているのではないかと批判したかったわけだ。何とも酷な話だ。だが、それを批判材料として取り上げるにしても「命令違反」「撤退」という言葉を使わなくてもできたはずであり、そこをこれらの言葉を使ったのは、やはり吉田調書を読む前から記者の見方にバイアスがかけられていたのだろう。


ではそのバイアスをかけたのは誰か。吉田調書を朝日新聞記者にリークした人物しかいない。その人物が「吉田所長の聴取記録には東電が発表していない命令違反とされる内容が書き記されている」と触れ込み朝日記者に託した。だからこんな曖昧な事柄が吉田調書スクープの第一弾として掲載された。


事故調査記録はは金庫に入っているわけないだろうが原本はちゃんと管理されてるだろう。官僚以外、外の人間で吉田調書のコピーを持っている可能性があるのは、政府事故調と国会事故調の関係者しかいないはず。朝日新聞が吉田調書以外の聴取記録を入手できていないっぽいので、入手元は政府事故調の関係筋からではなく、国会事故調に渡された吉田調書のコピーが国会事故調の関係筋からリークされたのではないかと。国会事故調の一人が、吉田調書に書かれた2F退避の証言を読み、指示とは違う行動を所員が取っていた点を問題視し報告書に課題として載せるべきと進言するが、報告書には2F退避の件は盛り込まれなかった。それを不満とし、批判記事として取り上げてくれそうな朝日新聞記者に手元のコピーをリーク。そんなことを考えた。


そもそも吉田調書の「全文」って言ったって吉田調書自体が政府事故調の772人に対する聴取記録の一部でしかないわけで国会事故調の聴取記録では1000人分もある。吉田所長の聴取記録だけ入手しても事故調の報告書の検証なんてできないし、あまり意味がない。