広島土砂災害で辟易するような避難勧告の遅れを断罪する報道はない

はてなブックマーク - 避難と住む場所の判断の大切さ――広島の住宅地を造成してきたお好み屋老主人の話 | 井上泰浩
http://b.hatena.ne.jp/entry/www.huffingtonpost.jp/yasuhiro-inoue/hiroshima_b_5702014.html



上の記事について。
執筆者の方が、広島土砂災害の報道について「今回も辟易するような「吊し上げ報道」があった」と書いている。自治体が避難勧告を出したのが土石流が発生した後だと判明したからだ。避難勧告の時間についての調査報道はこの手の大雨災害報道の定番となっている。定番だから報道しているだけで、自分の見ている限り、それらの報道からマスコミ特有の吊し上げしてやるぜ感はなかった。どのニュース・情報番組の報道でも最後は「避難勧告が先に出ててもねぇ…」という印象で終わらせている。
今回、そういう吊し上げ・断罪報道がなかった理由は、結局のところ被災者が誰もそのことについて怒ってないからだ、今のところ。あるニュース番組では被災者に避難勧告の時間について質問したところ「勧告を事前に聞いていても大雨でどうしようもなかった」との答えが返ってきていた。誰も怒っている人がいないのにマスメディアは怒れない。怒っている人が一人でもいればその怒りを汲んだ番組作りをしていたところだろう。つまりはそういうこと。