1000年に一度の準備

Life is beautiful: なぜ1000年に一度の天災を考慮する必要があるのか
http://satoshi.blogs.com/life/2011/10/thousand.html


原発に関しての記事↑。私も「想定外」と地震津波を軽視してきた官僚や電力会社や学者に怒りを感じているのだけど、「1000年に一度」というフレーズを聞くといろいろ考えてしまう。
「〇〇年に一度」という長いスパンでの災害対策と聞くと、一昨年事業仕分けされたスーパー堤防を思いつく。いつか来るだろう豪雨による川の氾濫、洪水を防ぐために数百年かけて、スーパー堤防をつくろうという話。このニュースに関しては、仕分け人の言い分にも頷いていたのだけど。
原発に関しては、災害被害を抑えるために「作らない」「動かさない」と、否定意見のないないづくしなのに対し、スーパー堤防などの公共事業は「作ろう」という肯定意見になっている、なんてことの違いが、自分の意見の分かれる理由になってるのだろうか。「原発作らない、堤防作らない」という意見は一応、両方とも「作らない」という意見で一致してはいるけど。


先日から報道されているタイの洪水被害。数十年ぶりに大洪水の水位の記録を塗り変えたそうだけど、TBSの報道では「50年に1度」の大洪水と聞いた。洪水被災地に日系企業が数多く進出していて、日本のニュースとして大々的に扱われているけども、「1000年に一度」の災害への備えについて考えてるところに、タイの洪水で「仕事にならない」「困った困った」なんて経営者のセリフを聞くと、「外国に進出するのに数十年スパンで起こる災害対策もしてなかったの」なんて嫌味が頭によぎった。