NHK的に日本が過去に身代金払ったという話はタブー?

些細なことなのだが思い出したので記録。


週刊ポストの記事にこうある。

1月20日に日本人2人の殺害予告ビデオ公開を受けてイスラエルで記者会見に臨んだ安倍首相の顔からはすっかり自信が消えていた。


 会見ではプロンプターの文字を必死に追って話すのが精一杯で、外国メディア記者からの「日本の過去の身代金支払いが原因ではないか」という質問には一言も答えなかった。


安倍首相中東訪問 外務省は時期悪いと指摘も首相の反応は逆 (NEWS ポストセブン) - Yahoo!ニュース
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150126-00000007-pseven-soci

脅迫ビデオ公開後の1月20日の安倍首相の記者会見で、答えなかったかどうか定かではないが外国人記者から確かに「日本は過去に身代金を支払って人質を解放させたが」という質問があった。


しかし、その後のこの会見内容を伝えるNHKのスタジオ解説になると、「外国人記者からは『過去に外国では身代金を支払った国もあるが…』という質問がありました」となって、フランス、スペイン等が身代金を支払った例もあるという話に変わっていた。


この様子を見ていて、あれっ?と思いつつ、同時翻訳でしか理解していないので、実はNHKの解説のほうが正しい理解なのかなと思ったりもして、この疑問は放置していたのだが、ポスト記事を読み、会見全文記事を改めて確認したら、やはり元の外国人記者の質問は、「−−テロに屈しないとしているが、過去には身代金を払ったこともある。今回どのように対応するのか。」という内容であった。


NHKの解説者が単に早とちりで、外国人記者が言った「身代金を払った例」をフランス、スペインのことだと勘違いしていたのだな、と思いつつ、最近のNHKが報道姿勢についてアレコレ言われていることもあり、もしかしてNHK的に、日本が過去の中東での人質事件で身代金を支払ったという話はタブーになっているのかな、と思ったりもした。