クマと森に関する自分の認識

森の餌不足により野生のクマが人里へ降りてきて殺処分される、というニュースが今年は多かった。
クマを助けたいという動物保護団体の活動が目立った。
全国からどんぐりを集めてクマに届ける、という活動がネット中心に批判され、クマに関してのエントリがはてブで目立った。
そのうちのいくつかのエントリしか読んでないが、内容箇条書き。
・餌付けである。野生動物への餌付けは禁じられるべきである。
・全国のどんぐりを一箇所に集める行為は外来生物問題と同等である。生物多様性を乱す行為である。
・どんぐりが不作になるのも、それによって餌不足でクマが餓死して減るのも自然の摂理である。


内容は筋通ってて納得するんだけど、心にまで響かない。どうしてか。どんぐり撒くのは、熊かわいそう、という感情があるからだ。可哀想はどこからきているか、自分なりに整理。
・クマは絶滅のおそれがある動物である。
・大型哺乳動物は、一部生態系を乱しても残しておきたい。
・野生動物に麻酔して山へ返すという前例。射殺することに対して。
……


「熊絶滅」の言葉のインパクトが強すぎて、「こうした理由からどんぐり撒くのやめろ」と言われても通じないんじゃないか。
どんぐり撒くな、どんぐり送るな、熊殺すな、と相手に納得させるなら、熊は絶滅しませんよ、むしろ熊増えてますよ、といった内容をアピールして相手の不安を取り除くことからしないとな、と思った。
こういう記事もあるし。
asahi.com : クマ、本当は何頭? 実は不明のまま対策、調査見直しも - マイタウン秋田
http://mytown.asahi.com/areanews/akita/TKY201012030623.html



熊に限らず、大きな不安を持つ人は、時にスタンドプレーをしてしまう。行為そのものを注意したって止められないと思う。