めざましテレビとサンデースクランブルのメモ

今日のめざましテレビ。7時から見てたら大塚さんが東日本大震災復興構想会議のニュースを受けて、「とにかく大事なのは被災地の要望を聞くこと」とまとめていた。他の局、時間帯のニュースでも同じようなまとめ方してる司会が多かった。うーん、ほんとうにそうか?被災地の要望なんて、「全て震災前の生活を戻してください」しかないんじゃないか。こんだけ広範囲に及ぶ被災地で、全て聞いてられるのか。第一、宮城県知事と岩手県知事の意見は正反対だ、というニュースVTRが流れたばかり。復興構想会議は、「国民(国)が被災地に今後どのような役割を望むか」をまとめるところじゃないか。被災者に受け入れてもらえるような努力は必要だけど。7時30分代のココ調はチェルノブイリ取材。せっかくの現地取材だったのに松尾翠のナレーションが下手くそだったせいで内容が頭に入らなかった。


昨日のサンデースクランブル。『▽村を救った15m防潮堤…猛反押し切り建設決めた元村長秘話』という特集を途中から見た。岩手県北部の普代村では、高さ15mの防潮堤をつくっていたおかげで防潮堤の中には津波被害は全然なかった。15mの高さに計画を建てた当時は、「高すぎる」と批判があったが、当時の村長が明治三陸津波の経験から押し切った。村長が信念を貫き通したおかげで、村民が救われた。当時の村長は「正しいと思ったら信念を貫き通せ。住民はいつか絶対分かってくれる」みたいな言葉を残している。という内容。
最初に思った感想は、「ラッキーだったんだな」と「他の計画安全の話と比べると(学校に高台への避難通路作った市議や自分ちの高台に避難階段作った住民の話)、そこまで感心できるものでもなかった。釜石や他の三陸沿岸の市町村の、堤防を乗り越えて街を破壊した様子を見ると何ともいえない。それこそ釜石の堤防で津波を防げていたら、普代村と同じような感動エピソードとして語られていただろうに。テレビでは学者の先生がちょこっと、「堤防はメンテナンスをし続けないといけないので過疎の村では大変だ」みたいな堤防否定意見をいれていた。スタジオでは司会のアナ二人が村長の「信念を貫け」という言葉から政府批判に持って行きたいようだったが、コメンテーターの黒鉄ヒロシテリー伊藤も私と同じ違和感をこのニュースに感じていたようで、「今回助かったからといって堤防は万能じゃない」と二人してさっきまで流していたVTRを否定する意見。珍しい場面が見れました。