村井宮城県知事「松本前復興大臣の言ってたことはもっともなこと」

今日の朝はめざましテレビにチャンネル合わせてた。7時台のニュースでは、松本前復興大臣辞職に伴って菅総理任命責任の話になって、解説の伊藤惇夫さんが「客観的に見て菅総理は辞めるべきでしょうね」などと言っていて、「客観的にみて」ってどこかで聞いたことあるな、と思ったら、福田元総理の辞職会見時の捨て台詞だった。福田元総理は与野党対立のねじれ国会で立ち往生し、現状を「客観的にみて」退陣したわけだが、当時この台詞は随分とマスコミに叩かれた。その言葉が今マスコミのほうから退陣要求に使われているのを見ると不思議な感じ。
隣の大塚さんが「菅さんを辞めさせるためにはどうすればいいですか」と伊藤さんに聞いていたのも印象的で、最近の政治ニュースになると、決まってこの言葉が司会者やアナウンサーから飛び出す。ニュース番組、ワイドショー総野党になっていて、麻生元総理の終盤みたいだ。だけどあの時は「解散しろ」「解散しろ」の合唱だったが、今回は、「解散はするな」だからその点、菅総理はかわいそう。
菅総理を辞めさせるには?」の質問に、伊藤さんは「重要3法案を通すしかないんじゃないですか」と答え、大塚さんは「ブラックジョークのような話ですね」と言っていたが、3法案の中身の是非については何も言わなかった。他のニュース番組でも「3法案さっさと通して辞めてもらいたい」みたいな意見に最後は落ち着いてる感じ。マスコミで「菅辞めろ」の大合唱の裏側で、「野党は変な小細工せずさっさと法案審議だけして重要3法案通せ」とハッパをかけてるのではないか、と思った。


めざましでは、この後、叱責された村井宮城県知事と生電話。この電話では昨日書いた「我々は何もしない」「突き放すとこは突き放す」を暴言の代表例に使っていなかったのでよかった。出迎えず叱責されたことについては「意味不明だった」と不快感を表していたが、他のことにかんして県知事の口から「言ってることはもっともだったが、言い方がまずかったのでは」「大臣の話は叱咤激励と受け取った」と聞けたのもよかった。漁港集約化に関しても「集約される港に関しては自分の土地が奪われるような問題ですから」と松本前大臣が言ったように慎重にコンセンサスを得ようとしているのが伝わる回答だった。村井知事が「言ってることはまとも」と答えたことに関して、大塚さんが何か感想言うかしら、と思ってたけどスルーして次のコーナーに行ってしまってなんだこりゃ状態。
追(大塚さんの「漁業特区構想についての『コンセンサスを得ろ、なければ何もしない』発言ですが…」の質問にも村井県知事が「大臣が言ったのは漁港の集約化の話で漁業特区の話ではありません」と冷静に切り替えしてたのも好印象だった)
この生電話の前に、松本前大臣について被災者へインタビューをしていたが、「辞任は当然だ」の他に「言ってることはまともなことだ」と両論併記していたのが珍しかった。


TBSのひるオビでは、東北3県の被災市町村に「松本発言はどう思うか」とアンケートとっていたが、8割の「松本死ね」な答えの他に、「言ってることはまとも」という意見も2割あって、こっちを掘り下げてほしかったが、「被災地は松本発言に怒ってますね」でまとめられたので残念。2割の意見を一部自治体名も出して紹介されていたので「もしこのニュースをアンチ松本の人が見てたら、自治体に抗議電話殺到して業務できなくなるんじゃ」と心配。