牛はどれだけ被曝していたのか

福島県産の牛肉の放射性物質の検査結果(第2報)|東京都
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2011/07/20l7b600.htm


上のデータを見て。セシウムの数値がとても高い。牛肉は汚染が酷い。専門家が数ヶ月前によく言ってたの思い出した、「セシウムは筋肉に溜まりやすい」って。レバーでもハツでも内臓の検査の結果は不明だが、筋肉に溜まりやすいのはほんとだったのかな。「骨にはストロンチウムが溜まりやすい」ともよく聞くが、せっかくだから回収した骨付き肉の骨からストロンチウムの測定もしてほしい。


この牛さんはどれほどの被曝を受けていたのだろう。餌の稲ワラのベクレル値が出てるので、素人ながら単純計算をしてみる。

計算方法
1日当たりのベクレル値 × 稲ワラの量 × 摂取期間 × 実効線量係数 = 牛の内部被曝


Cs-134の場合 59.85 mSv
Cs-137の場合 40.95 mSv
合計100.8 mSvの被曝を稲ワラを食べることで受けた。


仮に1年食べ続けた場合は、604.8 mSvの内部被曝を受けることに。
人間用の計算ツール使ってる時点で間違えてるのだが、牛はどれだけ被曝に強いのだろう。




別の視点で計算。牛は自分の肉にたまったセシウムから常時被曝していたということだ。

  • ベクレル(Bq)、シーベルト(Sv)換算 - 放射能・放射線の量にあるベクレル(Bq)、シーベルト(Sv)、計算・換算ツールを使って計算する。
  • 東京都の検査データの10に分かれた品目がどういったものか分からないが、10品目のセシウムの数値を平均した値、2,345Bq/kgを使う。
  • 放射性セシウムの種類が分からない。農水省のサイトを見ると134+137とある。割合も分からないのが、1:1として計算する。よって134と137の値をそれぞれ1,172.5Bq/kgとする。
  • そもそも牛の実効線量係数が分からない。分からないので人間用を使う。既に肉にたまったセシウムに対して何を使えばいいのか不明だが、経口摂取における係数を使う。
  • 体重に関して。この牛がどんな種類かも出荷状況も分からないが、Wikipediaの記述にある肉用牛は体重700kg前後で出荷されるとあるので体重700kgとし、このサイトを見ると「和牛(去勢)一頭当たりの重量割合について見てみると、部分肉45%、骨7%、脂肪10%、くず肉1%、内臓21%、頭足4%、皮6%、その他(血液等)6%となっており、可食部分の割合は約半分ほどになります」とあるので、700kgのうち部分肉とくず肉を合わせた46%の322kgをツールにおける「1日当たりの摂取量」に入力する。


計算方法
ベクレル値 × 肉の重さ × 実効線量係数 = 牛の内部被曝


Cs-134の場合
1,172.5Bq/kg × 322kg × 1.9×10-8 Sv/Bq = 7.173355 mSv

Cs-137の場合
1,172.5Bq/kg × 322kg × 1.3×10-8 Sv/Bq = 4.908085 mSv


合計でおよそ 12mSv となる。毎日自分の肉から内部被曝するので、1年にすると、
12mSv × 365日 = 4,380mSv = 4.38Sv


((((;゚Д゚))))


セシウムは尿から排出されやすいとも聞いてるので実際はもっと低いだろうし、そもそも計算手法がめちゃくちゃなんだけど。




こんな計算全然アテにならないので、専門家による家畜の被曝量の解説がほしい。