女は怖いについて

NHKの朝ドラ「おひさま」のこと。最初は熱心に見ていたが、主人公の夫が戦地から帰ってきてからの展開がつまらない。どこがつまらなくなったのか、いろいろ思いつくことはあるが、今までの歴代の朝ドラを思い返しても、どれも後半はつまらなくなってほとんど見ることはなくなったので、個別の作品に原因があるわけでもなく、後半つまらなくなる問題は長編作品の宿命といえるものかもしれない。
つまらないと言ってもダラダラと見続けているのだが、今日の話の中に出てきたシーンが気になった。
主人公が住んでる蕎麦屋に、ご近所、友人が集まる。女性陣が洋裁を習っている間、妻に同伴してきた夫たちは机を囲んで妻への愚痴をこぼし、「女は怖いよなぁ」と一致結束する、という場面。
現代ドラマではよく見かける定番シーンだけど、おひさまで出てきて面食らった。一般的に、こういう「女は怖い」的な女性優位を表すシーンは、女性にとってどう思われているのだろうか。「そのとおり」と快哉を叫んでいる女性はいるのだろうか。脚本家は「朝ドラ見てる主婦はこういうのが好きなんだろ?」と思いながら書いてる気がする。表面だけ「女には敵いません」と言っておけばごまかせる的な。男にも女にも失礼な気がする。