「ら」抜き言葉指摘厨について

2012/1/17日テレ「踊るさんま御殿」にて。ゲストの高嶋ちさ子さんが、同じくゲストのピース綾部さんの「ら抜き言葉」を指摘し、あからさまな不快感を表明していた。子役タレント熊田聖亜ちゃんが父親とのメールでは「こんにちわ」と書いて送る、と話すと柴田理恵さんが「『こんにちは』でしょ!親は教えないのかしら」と厳しく叱責した。「厳しく」とか「不快感」とかはもちろんテレビだから半分冗談だろうけど。
こうした「最近の言葉遣いがなっていない」という意見に対して平泉成さんが反論しようとしたのだが、公式サイトから引用する。http://www.ntv.co.jp/goten/oa/20120117/comment.html

若者の言葉の使い方について
年配世代のトークがヒートアップしているところで
柴田理恵さんに
「成さんも(若い人の言葉の使い方について)何か言ってやってよ」
と言われた平泉さん。


すると
「昔は“ちょうちょう”を“てふてふ”と言っていた」と・・・。


若者の言葉使いについての話題とはズレていたこの発言に対して
突っ込みの集中砲火を浴びたのは言うまでもありません。


柴田さんは「そんな昔のことじゃなくて!」と突っ込んで笑いを誘っていたけど、別に平泉さんの例えは間違っていないだろう。平泉さんが最後まで言い終わるうちに柴田さんのツッコミが入ったので、発言が途中で切られてしまったのだろうけど、言いたいことは「言葉は時代によって変わるもの」ということで、別に例えは他のものでも構わない。「音楽を堪能する」の堪能だって昔は「かんのう」と読んでいたのが、「たんのう」に統一された。
むしろ若者の言葉の乱れに怒っているはずの高嶋ちさ子さんが「すごい多い」と発言していたのはどうなのか。「正しい日本語」一派としては「すごく多い」と言わなければならないだろうに。。。「すごく」と「すごい」を使い分けられないまま、「ら」抜き言葉を察知するセンサーだけを発達させてしまったのだろうか。「ら」抜き言葉を指摘して「最近の若者の言葉の乱れが〜」と主張する人って何か中途半端なんだよな。


「ら」入り言葉の発生 - rabbitbeatの日記
http://d.hatena.ne.jp/rabbitbeat/20120116/1326692282
こんな記事を書いた直後の番組だったから気になったのでした。