心理学の専門家の意味のなさすぎるコメント

2012/3/26のフジテレビとくダネ!。オセロ中島さんと同居していた「元占い師」女性の独占インタビュー。目線にモザイク入っただけで、カメラの前に登場する女性は、報道で言われていたような体重90kgの太った人ではなく、出るところは出て閉まるところは閉まっているスタイルのいい方だった。話し方は落ち着いたゆったりとした口調で、占い師として人を引き付けるのも分かる気がする。目線のモザイクを外した姿に、少し前に冤罪かけられた厚労省村木厚子さんを思い浮かべた。インタビュー内容は中身があるものとは思わなかった。お金をもっていた中島さんがどうして経済的に困窮したのか知りたかったが、中島さんがどのように預貯金がすっからかんなるほどお金を使ったかについては番組では語られなかった。ヒントになりそうなことは「芸能界の大物」という新キャラが登場し、中島さんに「映画作ろう」「新規事業立ち上げよう」とけしかけていたとか、元占い師が中島さんから聞いた、という話か。
スタジオに戻って気になった点、いくつか。元占い師が「中島さんから指示を受けて生活していた」と証言していたことについて、立正大学心理学部の西田公昭教授の意見として「中島さんから無茶なことでも指示を受けていたというのが分からない。友達ならたしなめるのが普通」ということを紹介していた。アホかと思った。「友達ならたしなめるのが普通」と一般人が考えるからこそ、どうして指示を受けて生活するような関係になったのか、そのような関係が有り得るのか、専門家の意見を聞きにいったんだろう。それを普通の一般人と同じ意見を述べてどうする。それをそのまま紹介してどうする。心理学部教授の肩書き持ってる意味ないじゃん。もう一つ。元占い師が中島さんから渡された手書きのメモを、中島さんのご両親に「これは中島さん本人のメモですか」と質問状を送ったようで、汚い字のメモのほうは「明らかに違う」、綺麗な字のメモだけ「本人の筆跡です」と回答を得た、と紹介していた。中島さんの両親は最近の中島さんの走り書きの文字とか見たことあるんだろうか。自分はここ数年親に手書きの文字なんて見せたことないが。どうしてここだけ筆跡鑑定の専門家を使わないんだろう。どうでもいい回答を引き出すために心理学の専門家を無駄遣いするくせに。
スタジオの小倉智昭さんが、「洗脳とかマインドコントロールとか今までされた報道とまるで逆ですね。そういえば、いったい誰が洗脳とかマインドコントロールとか言い出したんですかね」と身も蓋もないこと言い出す始末。前田忠明さんが言葉を濁しながら、「中島さんのご両親がはじめに相談した専門の方が…」と言っていたが、それってオセロ中島問題専門家で参院議員の有田芳生さんとか?小倉さんと似たようなことは昨日のTBSアッコにおまかせ!和田アキ子さんも言ってた。「中島が『警察官に出ないで下さい』とか言ってた、とかマンションの部屋の中のことを一体誰が聞いてたの?」みたいな。
スタジオのコメンテーターの夏野さんは苦笑いで「先が気になりますね」みたいなコメントをしていたがそのとおり。有名人、テレビ局、スポーツ新聞、イエローメディアが作り出すワイドショー劇場は面白い。巻き込まれた人はたまったもんではないだろうけど。