発言の責任

伝聞だろうと私見だろうと全ての発言は発信者に責任がある。
発言すればどんな意見だろうと、それを否定する意見や不愉快な気持ちになる人も出てくる。
そこで「発言に責任を持ってください」という言葉が使われるという。
婉曲的に「そういうこと言うと悪い影響受ける人がいるからやめてね」という意味で。
でも発言者は、特に有名人の場合は、そういう否定意見が来ることも予想して発言しているので、そんな遠まわしに「発言に責任を持ってください」なんて言っても無駄だ。
具体的に発言の問題点と思う部分をあげつらって指摘したほうがいい。
「ああこんなこと言う人だったのね」と発言者を見限るだけでいい。


「影響力があるんだから発言に責任を持ってください」 | ihayato.news
http://www.ikedahayato.com/index.php/archives/13502


コメント欄で

社会的悪影響については、明白であればその分、責任が明白になるだけであって、悪影響が小さいからと言って責任から逃れられるとは考えません。


メディアと個人云々については、社会の中で個人としての発言について全て責任がつきまとうものと私は考えます。ただ責任を取る必要があるかないかは、社会の中で判断される問題であり、責任を取らないことによって受ける社会的ダメージを享受するのであれば、特に責任を取る必要はないと私は考えます。


とある。納得。
例えば、ちきりんさんが誰かを不快にさせる発言をしたときの責任は、不快になった人の中でちきりんさんという人間の評判が下がったことで、既に社会的ダメージとなってちきりんさんに返っているのではないだろか。
なのでわざわざ「発言に責任を持ってください」と言う必要はないんだけれど、それを言うのはその人の中で「発言はショックだけれど私ちきりんさんの他の意見は好きだしちきりんさんのことを嫌いたくないからこれ以上そういう発言はしないで」という愛情の気持ちから。有名人はそういうファンを逃したくないなら何らかの訂正なり釈明を追加すればいいし、無視していいなら無視すればいい。



誰かの発言に影響を受けて行動して失敗した場合、本人やその周囲の人間の、発言者への評価はダダ下がりする。
誰かの発言で不快な気持ちになったなら、その人の発言者への評価は下がる。
発言の責任はちゃんと発言者が負っている。
わざわざ本人に「責任を持って」と言わなくとも、ネットでもリアルでも「この人の発言には問題がある」と表明するだけで責任をおわすことができる。