報道が分かりづらいのは分からないことを伝えないから

PC遠隔操作事件の報道が分かりづらい。匿名掲示板やSNSを読むと明らかに誤解しているコメントがいくつもある。それだけ報道の内容が曖昧でわかりにくいものだからだ。


この事件のみならず、報道記事は分かりづらい。だからこそ池上彰による時事ネタ解説番組が重宝されたりするのだ。


新聞報道、特に事件の続報では、「〜が分かった」と伝えられることが多い。こういう場合、大抵、「いつ」「どこで」などが省かれるので、関連記事の時系列が頭の中で組みにくくなり、ニュースのわかりづらさにつながる。


続報で、「〜が分かった」「〜が分かった」が連発されると、現在何がわかっていて、何がわかってないのか分からなくなってしまう。「分かった」ばかり言われるから読んでるほうも「分かった」気にはなるが、「分からない」ことが分からなくなってしまう。


たまには「〜がまだわかっていない」と報道は伝えてみたらどうか。