「あげるテレビ」でSNS掘り起こし特集

2013年8月8日放送のフジテレビ午後の情報番組「あげるテレビ」。この日は、ネット上の悪ノリ投稿について特集していた。コンビニのアイスケースに入った従業員など、最近起こった一連のSNS炎上案件のことである。特集するタイミングが少し遅いのでは…とも思ったが、「あげるテレビ」の特集は他とは違う目線での内容だった。


一般的にこの手の問題を扱うときは、最近の若者のモラルの問題としてクローズアップされる。ようは「冷蔵庫に入ることが悪いことと思わないのか」という説教話に収束する。


「あげるテレビ」では、そういうモラル話に加え、更にネットリテラシーの話につながる。冷蔵庫に入った写真をネットにアップして問題になるとは思わなかったのか」という話だ。そして、解説者としてITジャーナリストのクロサカタツヤ氏を招いて、「ネット投稿は世界に発信されている」「ネット上にアップした画像は消せない」ということを注意喚起する。


他の番組と特に違っていたのが、「あげるテレビ」が「掘り起こし」に注目していたところ。ローソンのアイスケースの一件が話題になって以降、ネット上で過去の問題画像を掘り起こして炎上させているケースが複数ある。そういう人もいるから「SNSへの画像の投稿は注意しなさい」「消せば終わりと思わないようにしなさい」という内容だ。


この手の話題で、わずかでも炎上させる人に注目した特集は珍しかった。


SNS関連の便利な検索サイトが増えたとはいえ、昔の投稿を「掘り起こす」のは結構時間がかかるものだ。そういうことをするには、相当暇を持て余していて粘着質な性格が必要となる。こういう人に絡まれると後々まで面倒なことになると、ネットする上で覚えて置かなければいけない。