NHKの未来予測が古臭すぎる

NHKの年始特別番組、NHKスペシャル「未来予測」。
番宣しまくってたので見た。最初の10分程度。
神木隆之介くんがかっこ良くなってた以外は残念すぎる出来だった。
出てくる未来要素が古臭すぎて全く魅力がなかった。映像的にもかっこ悪い。
冒頭出てきた数十年後のライブ会場、何だよあれ???(笑)
神木くんが「未来のライブ会場はこうなっています。観客は全員アバター。その場にいません」と解説する。何十年前の未来予測だよ。てか現代、ニコ生中継で行われているライブ配信と何が違うのか。ネトゲのイベントと何が違うのか。セカンドライフのイベントと何が違うのか。未来のライブの観客は、何のために自分のアバターを送り込むのか。そのアバターで何ができるのか。肝心なのはそこだろう。だが、それらの点の解説はなかった。でもまあだいたい予想はつく。アバター観客限定グッズなんてのを配って人集めしているのだろう。そうでもなければわざわざアバター送り込むなんて面倒臭い行為、誰もしない。VRメガネ越しにライブ見てるだけで十分なのだ。
番組でその次に出てくるのが未来予測をしてくれる執事ロボット。「どこにいけば好みの女性と出会える」だとか「ここに行くと理由は分からんが大きな事故に巻き込まれる」などと占い師的なアドバイスをくれる。しかし単なる占いではなくて、ビッグデータに基づく確かな予測であり、予測は高確率で当たるんだとか。これも何か手垢がついたような古臭い未来。
神木くんは毎朝のように執事ロボットに未来予測を聞いてるみたいだけど面倒臭くないのかな?そんなに高精度の予測を毎日行うためのビッグデータはどういう企業がどうやって収集しているのだろう。視聴した最後の部分に2015年現在IBMが予測ロボットを販売している、という情報が出てたけど、高確度の恋人予測とか事故予測とかできるようなデータも収集できるのかな?アメリカなら出来そうな感じもしないでもないけど、日本やEUではそんなプライバシーにも関わるようなデータを自由に集めるとか政治的に許さないだろう。かといって許可をもらった人のデータだけを使って予測しても当たる確率は高くならない。また、「確実に運命の女性と出会える」といったことができる予測サービスはいくらで売られているのか。いくら数十年後でも無料ではありえまい。月数百円?使用者が大勢いればその程度だろうが、ユーザーが少なければ月数千円はかかる。日本ではどの企業が提供してるのか。NTT?通信会社か?セット販売してる?うーん。どうも神木くんのような一般人が扱える予測サービスが数十年後にできるとは自分には予想できない。
昨年、一部で盛り上がってた「SF漫画やアニメで描かれてる数百年後の未来の街が現代と全く変わってなくて残念」という話題があったが、まあ数百年後はともかくたかだか数十年後で生活が大きく変わるとも思えない。数十年前に描かれた21世紀の街のように、現代にパイプロードが張り巡らされてる街はない。高層ビルは立ってるが数十年前と同じ生活も残ってる。未来予測のサービスが数十年後に生まれたとして、それは日本の地方にまで広がっているのか?
というわけで最初の10分でテレ朝のクイズ番組にチャンネルを変えた。そうしたらこっちはこっちで江戸しぐさが問題になってた。ありゃりゃ