アフリカ系とそれ以外の人類との違いはネアンデルタール人の遺伝子?

新聞の書評欄を読んでたら『ネアンデルタール人は私たちと交配した』という本に関する一文が目に留まる。ネアンデルタール人の遺伝子解析から、アフリカ系以外の現世人類は全てネアンデルタール人の遺伝子の一部を持っていることが分かった、というのである。さらりとスゴイことが書いてあった。おそらくこの書籍はこの結果からタイトルの「私たちと交配した」に結論を導いていくのだろうけど、そんなことより、アフリカ系(黒人)と、それ以外の現世人類(非黒人)に、そういう歴史的な遺伝子の違いがある、と伝えられるほうがすごい衝撃。2ちゃんねるなんかのネットの匿名投稿を見ていると、人種の優劣の比較だったり、「何故アフリカはいつまでも発展しないのか」なんて自然発生的な人種差別書き込みをいたるところで目につく。白人と黒人と黄色人種、褐色人種で頭脳的な優秀さに違いがあるのか。アフリカ系にネアンデルタール人の遺伝子がない、と言われてしまうと、そうした疑問への回答として安易に結びつけられそうだ。本ではそうしたことに何か触れているのだろうか。