日本が難民を受け入れないのは杉原千畝がいないから?

シリア難民問題。ヨーロッパが難民受け入れにパンクしそうで、「日本は受け入れないのか」なんて議論が報道されている。報道では現在日本で難民認定されているシリア人は3人しかいないという。シリア以外の国の難民も日本で認定されるには相当な困難がつきまとう。日本の難民申請の審査が非常に厳しいというのだ。難民であるという立証責任が難民自身に押し付けられ、「祖国で政治的に迫害された」という証拠の書類提出が求められる。迫害から逃走した難民にそんな証拠を持ち出す余裕はない。結果、難民申請が却下される。
ここで、難民認定する法務省杉原千畝のような人物がいたらどうだろう。杉原は、政府からユダヤ人を通過させるな、という命令を蹴ってビザを作り続けた。国からの厳しく難民審査しろという要望に逆らい、せっせと「迫害を受けている」と証言するシリア人の書類に認定のハンコを押し続ける。この時代では処分を受けるだろうが、50年後くらいには偉人として伝記ができるくらいに評価されるのではないか。