加計問題も森友問題と同じ

と書くと何を今更という感じではあるが。
森友学園問題の場合、「理事長の籠池氏がこんな不正をしているぞ」→「籠池氏は安倍首相とお友達だぞ」→「籠池氏は安倍首相に切り捨てられて終わらせられようとしてるぞ」と、大まかにこういう流れで話が進んできた。
加計学園問題の場合、「安倍首相が獣医学部新設の行政をゆがめたぞ」→「安倍首相は加計学園理事長の加計氏とお友達だぞ」→「安倍首相は加計氏のために不正をした疑惑があるぞ」と、大まかにこういう流れで話が進んでいる。
分かるだろうか。
森友学園問題は、主語が「森友学園」ないし「籠池氏」で多く報道されてきたのだ。
それに対し、加計学園問題は、主語が「安倍首相」で多く報道されている。
そのために森友学園問題では支持率は下がらなかった安倍政権も加計学園問題では支持率を大きく落とすことになった。
それは「安倍首相」を主語として報じた報道の成果でもあるのだけど、「安倍首相」を主語としてきた理由は「総理のご意向」文書があったためで、所詮は「官僚の忖度」の問題であり、これは沈静化している森友学園問題と同じく、本来は首相のクビまで手の届くことのない疑惑であって、本来は長々と追及できる証拠ではない。
加計学園問題は、早々に主語を「加計氏」に転換させて、加計氏の疑惑として追及報道をするべきである。
「理事長の加計氏がこんな不正をしているぞ」→「加計氏は安倍首相とお友達だぞ」→「加計氏はお友達の安倍首相に不正をかばってもらっているぞ」と、ここまでくれば確実に安倍首相のクビを取れる。その前に、森友学園と同じく、「お友達」を切り捨てるかもしれない。そうなったらそうなったで、新たに「加計爆弾」ができるだけなのだが。
加計学園問題も、森友学園問題と同じく、「行政をゆがめた安倍首相の問題」ではなく「お友達忖度特権で行政をゆがめさせた学園理事長の問題」として報じ続けるべきである。