安倍首相のしおらしい国会答弁は成功なのか?

先に招集された加計問題や日報問題について議論した予算委員会
今まで尊大な態度で強気な答弁をしていた安倍首相は、支持率低下を前にして、急にしおらしくなって『丁寧な』答弁をするようになった。各世論調査の不支持の理由のトップが「安倍首相が信頼できない」だったからだろう。
 
一方で、海の向こうのアメリカのトランプ大統領は、支持率低迷していても、強気で尊大な態度を改めることはない。それが結果的にコアな支持層を維持することになり、支持層は30%台で下げ止まりしている。
 
今まで、朝日批判・民主党前政権批判をし続けながら、トランプと同じように(トランプ政権より以前からやってきたことだが)、世論を敵と味方に分けて政局を動かしてきた安倍首相だが、都知事選の秋葉原で「こんな人たちに負けない」と演説してたような、一部の国民を敵とみなしていたままのほうが、支持率は下がり続けていなかったと思うのだけど、安倍首相はそういう態度は選ばなかった。その点、褒めたい。
 
不支持理由が「安倍首相が信頼できない」である限り、安倍首相の悲願である憲法改正の最大の障害は安倍首相自身となる。憲法改正したければ、安倍首相が退陣するしかない。民進党蓮舫はそうやって退陣を求めるべきだが、野党内がゴタゴタしていて退陣要求できる状態でないのが安倍首相を救っている。