森友学園問題、証人喚問で与野党が暴きたい「嘘」とは。「100万寄付」爆弾発言がなかったら

森友学園を巡る問題では、籠池理事長が「安倍首相から100万円寄付された」と発言したことで、与党自民党が政局を一変させようとしている。
籠池理事長の爆弾発言がない状況では、
与党は「全て籠池が安倍首相の名前を使って勝手にやったこと」と関与を否定し、
野党は「安倍首相の名前を使わせることで役人に忖度させた。道義的責任がある。関係者を参考人招致し、実態を調査させよ」と責め立てていた。
爆弾発言後、籠池理事長が菅野完氏経由で野党のみに一部証言をしたことで、
与党は「籠池の話は全て嘘。野党は籠池と一緒に安倍首相の倒閣運動をしている」と印象操作を徹底させた。「総理への侮辱」として籠池氏1人を証人喚問の「裁判」の場に連行させた。
野党は一貫して「役人に忖度させた。道義的責任を」と変わらずに言っているのだけど、この自民の攻めの前には、トーンダウンしているように見えてしまうことになった。
与党も野党も証人喚問の場では「籠池氏の嘘」を暴くために質問をするのだけど、「嘘」のベクトルが与野党で異なっている。
与党は「100万寄付」を中心に、「忖度はなかった」と言うために籠池氏が安倍首相と親しいという点を「嘘」だと追及する。
野党は「国有地問題」を中心に、籠池氏が国有地取得のためについた「嘘」が通った理由を追及する。そこに忖度させるだけのものがあったのか。
どちらの「嘘」追及が実態に迫れるのか。