蓮舫議員の国籍問題

台湾ハーフの民進党蓮舫議員。
民進党代表戦での有力候補、将来の首相候補でもあるということで、アンチ民進党の産経系列の言論人たちが「蓮舫議員は二重国籍の疑惑がある。国の代表に相応しくない」などと噛み付いた。アメリカのバラク・オバマケニア国籍疑惑を思い出す。将来、国のトップを目指すなら、こういうバッシングはどっちにしろスマートにあしらえるようになってほしい。

民進党代表選】蓮舫代表代行インタビュー(3)台湾との「二重国籍」疑惑報道に「帰化じゃなくて国籍取得」「質問の意味分からないけど、私は日本人」(1/5ページ) - 産経ニュース
http://www.sankei.com/politics/news/160902/plt1609020012-n1.html

この疑惑の通りとして、蓮舫議員がこのまま国会議員を続けても、民進党代表になって将来首相になったとしても、法的に何の問題もない、とされている。
産経が問題にしてるのは思想的問題か。
外国籍を有している者に国のトップになってほしくない純血主義。
国籍法には外国籍を放棄して二重国籍状態を解消する努力規定があり、法を作る国会議員が法をないがしろにしているという批判。
まあこういう批判をする人が出てくるのは分かる。




1985年の改正法施行まで、日本の国籍法では「外国人父」と「日本人母」の子供には日本国籍が与えられなかった。
蓮舫氏は1967年に日本国内で、台湾人父と日本人母の間に生まれた。だから日本で出生届を出しても日本国籍は与えられなかった。
1984年に国籍法が改正され外国人父の子供でも日本国籍を与えられるようになった。22歳までに国籍宣言を届け出る必要がある。
蓮舫氏は19歳の頃、1986年辺りに自ら日本国籍を取得した。


1986年までの19年間蓮舫氏はどういう状態だったのか。日本で出生届が出された時、日本では「台湾籍」の子供として登録されたのか。台湾の国籍法は親が台湾人なら台湾籍が与えられる。手続き的には、台湾当局に出生届が出されていれば、日本在住としても台湾国民(中華民国民)として登録されているということか。パスポートの問題もある。蓮舫氏が19歳になるまでに父親の故郷を訪問したことはなかったのか。訪問したなら、その際、パスポートはどうしていたのか。19歳まで無国籍状態だったとは考えられるのか。外国人パスポートを持っていたなら、日本国籍取得後、それをどうしたのか。今でも台湾で手続きすればパスポートが取れる状態にあるのか。


さらにややこしいのは、蓮舫氏が生まれた時は台湾は「中華民国」として国連常任理事国であったが、日本国籍を取得した時には「中華人民共和国」が中華民国にとって代わり、日本では「中華民国」を国として扱うことがなくなったという点。台湾系日本人への窓口での外国籍放棄の指導は当時どうしていたのか。


日本の場合、日本国籍を持つ者が、外国で、その国の国民として、公職に就く場合、大臣が日本国籍を剥奪できるという規定があったと思う。台湾にもそういう規定はあるのか。