浜松で「お好み焼きにタクワンを入れる」の謎。

浜松の「たくあん入りお好み焼き」のことを現地の人に聞いた - デイリーポータルZ@nifty
http://portal.nifty.com/kiji/160809197148_1.htm

ご当地グルメブームが流行ると瞬く間に「遠州焼き」としてタクワン入りお好み焼きが全国的に有名になったものの、「浜松餃子」と比べて、プッシュする市民がほとんどいないせいか、食べ物の魅力としては今ひとつな存在感になっている。


この記事でもそうだけど、「遠州焼き」の店として紹介されるのは決まってこの駄菓子屋だ。


ご当地グルメというものは店で食べるものではなく、自宅で作って食べる郷土食ではないのか。よって、こういう記事では、誰かのご自宅に上がらせてもらって、作ってもらう取材方法をとってほしい。


で、自分の実家でもこの「タクワン入りお好み焼き」は作られていて、「母の味」の一つだった。特徴は、タクワンを入れることと、生地が薄いこと。このお好み焼きを初めて出された日のこと。30年ほど前。「遠州焼き」とか「ご当地グルメ」とか流行りだす遥か前の話だ。それまでも生地は薄めだったのだが、ある日突然、お好み焼きにタクワンを入れ始めた。どっかで聞いてきたらしい。


その後、ご当地グルメで「タクワン入り」が紹介されるたび、母がどこで聞いてきたのか疑問の一つになっている。もう他界してるので答えを聞けない。


どっかの店が「タクワン入り」を始めたとして、口コミだけで浜松市民全体に広まるはずはない。何かしら経由する媒体があったはずだ。


どうやって「タクワン入り」は浜松名物としての認知度になったか。


ローカル情報誌やフリーペーパーか、ローカルFMか。県内全域をカバーするラジオやテレビでは、市のグルメを超えて県民グルメになってしまう。市内のみに限られた情報メディアだろう。