セクハラ上等の社会に染まった女性がセクハラを告発してしまった結果

はあちゅう氏の童貞いじり批判について、「童貞いじりは同性のほうがひどいからなあ」などという感想を見かけた。まさにその通りで、もともとは男性同士の間でよく交わされていた会話のネタであろう。それは男社会の広告業界では当たり前の会話のネタであったのだろう。そういったセクハラ会話上等の業界で社会人として育った彼女はそれを普通と思い込み、童貞いじりをし続けた。業界の男はみんな笑ってくれたからハラスメントだと受け取る人がいるとは思わなかった。一方で業界の男から受けたセクハラを告発した。いわば内部告発であり、内部告発者は他のケースでもたびたび「お前も関わっておいしい思いをしていたはずだ」と批判を受けるが、彼女もそれを覚悟の告発だと思った。しかし童貞いじりへの反応から、そんな覚悟は全くなかったと分かった。彼女は自分とは全く関わり合いのない「セクハラ」を告発したと思っていた。自分がセクハラ社会にどっぷりつかっていたことに気づかなかった。その結果の炎上である。だがしかし結局は人間は誰でも誰かを傷つけてしまうものである。それは指摘されなきゃ分からないことが多い。それを気付かせるのが#MeToo運動である。はあちゅう氏に指摘された岸氏も、ネットユーザーに指摘されたはあちゅう氏も、二人とも協力して今後は#MeToo運動を盛り上げていけばいい。優秀な広告マンなのだろうから。