「ただしイケメンに限る」は男による自虐であり、そういう男は自分を「イケメンではない(ブサイクである)」と認識している。男たちは何故自分たちをブサイクと思ってしまうのか。ブサイクをブサイクと全国的に自覚させる現象がいつ起きたか考えると、90年代には大阪、吉本の笑いとしてテレビを通じて全国を席巻した「いじり」芸であるだろう。
「なぜ男達の中で「イケメンに限る」という言い方が広がっているかというと、男達は、自分が外見で女性を判断しているから、女性も同じように外見で判断しているに決まっていると思い込んでいるのです」
— かえる(ふくろ) (@orz404) 2019年6月4日
「ただしイケメンに限る」ってすぐ言う人はこれを額にタトゥーで刻んでほしい https://t.co/YZncrF3Oga
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イケメンのジャニーズと対比させる形で、吉本はブサイクでも面白くて人気者という立ち位置で活躍した。女からすれば、イケメンでもブサイクでも選び放題である。同時に女性誌等でも「抱かれたくない男」などという「女が選ぶ」企画(企画を作ってる中には男もいる)が出てきて、ブサイクな一般人男の自尊心が削られるようになった。
「イケメンに限る」という言葉の問題は、イケメンを選ぶことにない。イケメンを選ぶのはいくらでも自由である。イケメンでない自分は選ばれないという諦観が問題なのである。