東京マガジンの地震免責問題感想

TBS噂の東京マガジン6月12日の噂の現場は「なぜ我が家だけが?耐震住宅の大被害」という特集。
阪神大震災の2倍の揺れまで耐えられるとうたっていた住宅会社が設計・施工した築1年4ヶ月の住宅が、東日本大震災で外壁が剥がれたり室内の壁が移動したり、人が住めないようになるまで壊れたというもの。
同じ住宅会社が作った築4年の近所の住宅は、ほとんど被害なしなのに、なぜかこの一件だけが大きな被害に。修理費用は500万円。
こういう場合、保証してくれるのが普通かと思ってたら、住宅会社は「この被害は設計・施工の問題ではなく、地盤の問題」と全く取り合わない。
番組で、いつもの専門家に見てもらったら、「これはひどい。契約違反。保証するのが普通」と住宅会社に全面的に非があると追求。
投稿者が全面的にかわいそう、と思う久々の展開でした。
番組内で「ラーメン構造」とか言ってたので、セキスイハイムではないか、ってことに。
最近、親戚がセキスイハイムで家を建てたので他人事ではなく非常に心配。東日本大震災で明らかになったことは、構造材は揺れに耐えられるように作られていても、内装・外装の耐震性は適当だということだ。さらに設計は完璧でも、作る段階で無理が生じたり適当に作られたらもう終わりだ。
今回の件は、さっさと保証してくれないと、二度とこの住宅会社で家を建てようとは思わない。

2011年6月12日放送
なぜ我が家だけが?耐震住宅の大被害
 今回の噂の現場は、東日本大震災で被害を受けた住宅の保証問題をとり上げました。
大手ハウスメーカーで建てた築1年4か月というAさん宅は、震災で住めないほどの被害を受けたが「周辺の住宅の被害と差があり保証の対象になるのではないか」というのだ。メーカーの保証書では保証の免責事項の中に「地震で周辺の同じような構造の建物と同じ程度の被害」とあります。つまり周辺より被害が大きいAさん宅は保証されるのではないかというのだ。
 これに対してメーカーはAさん宅の被害が大きいことを認めた上で、原因は地震の大きさ、Aさん宅の立地条件としている。また、周辺との被害レベルの違いはあるものの「地震による一部損壊ということでは同じくくり」ともしている。
 耐震性能を売りにした住宅で、謳い文句だった「震度7以上」はなかったにもかかわらず(Aさん宅周辺は震度6弱地震の大きさを保証の対象にならない理由とするのは、住宅の購入者にとっては説得力がないように思える。
また、立地条件を理由にするなら、建てる前にメーカー側で地盤調査をしているのだから、カタログ通りの性能が担保されるような建て方を提案すべきだったのではないか。
 メーカーの、「実験のデータ上は震度7以上を想定しているので、Aさん宅はそれ以上に揺れた」という論理が逆転したような説明ではAさんでなくても納得できないように思う。


(ディレクター 大江裕之)


youtube動画あったのでスナップショット