風評よりも将来の不安を払拭して

いわき市が武田先生の書いた文章に抗議しています。
学校給食に関する風評被害についての市長メッセージ|いわき市
http://www.city.iwaki.fukushima.jp/kyoiku/somu/hokentaiiku/011358.html

本市の学校給食及びメールでのお問い合わせに対する回答について|いわき市
http://www.city.iwaki.fukushima.jp/topics/011359.html


いわき市長は「風評被害を払拭するために福島産の野菜と牛乳を学校給食に使おう」と言ったのか? - rabbitbeatの日記
http://d.hatena.ne.jp/rabbitbeat/20110427/1303877231


前に書いた上の文章で、コメント欄に「しかし、この記事で問題だと指摘していることは『武田氏が、いわき市長の発言をねつ造した』ということです」と書かれてた。別に私は上の記事で捏造と指摘したかったわけではないし、武田先生が捏造したともデマ流したとも思っていない。捏造ではなく、いわき市の公式サイトのメッセージにも書いてあるように、いわき市長の発言に関しては「誤認した」ということだと思う。
「市長が風評被害対策として地場産品消費を呼びかける活動をして」いる中で「市内の学校給食に福島県産品使用を再開する」ことと、「市長が風評被害対策として学校給食に福島県産使用を再開する」ことは、似た様なことだろう。
問題は福島県産品が「子供にとって安全か」という点で、原発被害を常に最大最悪にとらえる武田先生と、いろいろな状況から判断する国や自治体とでは考えが異なってしまう。武田先生が「給食でとらせるな!」と言って児童に弁当持たせたところで家庭で使う食材だって基本的に福島県産ばかりだろう。子供たちだけ西日本などに疎開させる、といっても人権の問題があったりする。何にしても地元で生活していかなければいけないし、だったら地元の食材を食べるしかない。
国もいわき市もやたら検査と安全に自信を持っているが、原発を見れば「絶対」などありえない。でも、生活的にも経済的にも地元食材を使用しなければならない。ならやることは、万一のときの対策と保障の表明だろう。給食だよりで「地元産食材を使います」とお知らせするならば、同時に「万一のときに備えて児童の甲状腺調査を定期的に専門病院で行います」「内部被曝調査を健康診断で継続的に行います」「晩発性の病にかかっても原発事故との関連性を迅速に認め保障します」といった内容も載せるといいと思う。払拭すべきなのは風評よりも将来(の健康)への不安で、結局は将来への不安が風評につながるのだから。