韓流ブームは続いていない

韓流ドラマとバッシング 〜高岡蒼甫は生涯花王CMに出演できない〜http://d.hatena.ne.jp/samurai_kung_fu/20110803#p1

人気を作る事は可能だが問題は維持できるか?という事だ。

という記述が気になった。筆者は日本のお笑い芸人を例に出し、テレビで人気があるように見せることはできるが実際に人気がでなければすぐに廃れる、という。数年前の冬ソナから韓国ドラマブームはずっと続いているので人気は本物だ、という主張だ。


そのへんの理解にバッシングしてる側との差がありそう。
ワイドショーの司会者が「冬ソナから『韓流ブーム』続いてますね」と言っていた。メディアでは冬ソナ時代も含めて韓流ブームが続いているという。だが、韓流ブームと一括りにして扱うのがおかしい。冬ソナがヒットしたことを韓流ブームというのはおかしい。あくまで「冬ソナブーム」もしくは「ヨン様ブーム」だ。チャングムの誓いが放送された頃には「チャングムブーム」があったが、これも主演女優とドラマの人気に限定される。これらのドラマとともに他の韓国ドラマも流行らせようとしていたが続かなかった。少し遅れて韓国映画の猛プッシュが続いたが、こちらも興行が振るわず続かなかった。今では、「KPOPブーム」が起きていると報道されているが、人気があるのは少女時代、KARA、東方神起であり、あくまで起きているのは「少女時代ブーム」「KARAブーム」…というわけだ。「KPOPブーム」の名のもとに続々とレコード会社がKPOPタレントを日本デビューさせているが、ヒットしない。
ここ数年日本で起きたことは、「冬ソナブーム」「ヨン様ブーム」「チャングムブーム」「韓国映画ブーム」「少女時代ブーム」「KARAブーム」であり、「韓流ブーム」がずうっと続いていたわけではない。
大まかな流れでは、冬ソナを契機に「韓国ドラマブーム」が作られたが似た様なシナリオばかりですぐに廃れ、次に「韓国映画ブーム」が作られたがこれも廃れ、今、「イケメンですね」や少女時代を契機に「第2次韓国ドラマブーム」と「KPOPブーム」が作られているが、後続作品に難があり廃れかけている。
作られたブームは確実に廃れている。ずっと「韓流ブーム」が続いていたわけではないのだ。且つ、ブームになったのは一部の作品で、「韓国ドラマ」「KPOP」全体がブームになっているわけでもない。
だから「韓流ブーム」と銘打ってあらゆるジャンルで韓国と結びつけて番組作りをするのは、視聴者に違和感を抱かせて当然であり、一部に抗議する人が出てくるのも当たり前と思う。