警察によれば自転車の徐行速度は時速7.5km

 自転車で歩道を走行するときは徐行しなければならない。
 徐行とはいつでも安全に停止できる速度。
 具体的に何km/h???



 こんなの歩道の人ごみ具合によって変わるものでもあるのだが、目安がほしいと思っている人も多いだろう。
 前も書いたけど、2011年11月5日放送のNHK「深読み」では、警察に聞いたところ自転車の徐行速度は時速7.5km程度である、と小野文惠アナウンサーにより読み上げられていた。これは大人のジョギングくらいの速度らしい。
 一方、2011年11月29日放送のテレビ朝日ニュースバード」では、自転車の徐行速度は時速5〜6kmくらいと、NPO法人自転車活用推進研究会の内海潤さんが解説していた。番組の中で実際にその速度で自転車に乗っていたが、前輪が左右にふらついてしまうくらい遅い速度だ。
 各報道でばらつきがあるけれども、とりあえず警察取材をしているNHK報道の時速7.5kmの目安を参考にしておけば、警察が歩道で自転車のネズミ捕りをしていたとしても素通りできるはずだ。
 ただ、1978年の国会で開かれた地方行政委員会で、警察庁交通局交通企画課長の鈴木良一氏が、自転車の徐行速度は時速4〜5kmと言っているのでめんどくさい。

参議院会議録情報 第084回国会 地方行政委員会 第12号http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/sangiin/084/1050/08405091050012c.html

 それからもう一つは、歩道を通行する場合においては、先ほど申しましたように、歩行者の通行を妨げないような速度と方法で自転車は走れとこう書いてあるものでございますから、大変莫然たる規定でわかりにくい、むしろ、今度はっきり自転車は歩道を通行する場合には徐行して走りなさい、時速四、五キロぐらいのことであろうと思いますが、すぐとまれる速度で走りなさい、そして歩行者の通行を妨げるような状況になるときは一時停止をしなさいということを明確にしたというものでございまして、そういう意味でむしろ歩行者の保護を今回ははっきり考えて規定をした、こういうふうに理解をいたしております。


 でもこれも30年以上前の答弁なので、再び自転車論議が活発になっている現代とは見解も異なろう。ここはNHK「深読み」報道で警察が示した時速7.5kmを一般的な自転車の徐行目安にすればいいんじゃなかろうか。