西洋ファンタジー漫画の実写化を日本人が演じる問題

『鋼の錬金術』の実写映画化にあたって、カタカナの名前のキャストが全て日本人俳優が演じることに決まって、そうとう物笑いの種になっているとか。特に主人公がジャニーズの山田涼介が起用されたとかもあって。昨年の『進撃の巨人』の実写化の報の際にも同じような反応が。
しかし、そもそも漫画の作画自体が人種の差を細かく描き分けていないのだから(描き分けてるように見えないのだから)、そういう漫画の配役で、どんな人種・民族の俳優が演じることになっても、別に構わないのではないか。
日本人が読めば、登場人物が全員日本人だと思う漫画でも、白人が読めば全員白人だと思っていたなんて話もあったような。その程度の描き分けしかできていないのだ。
浦沢直樹みたいに外国人の描き分けが上手い漫画家の作品の場合は、相当違和感あるから文句も分かるけど。『鋼の錬金術』はそんな漫画でもないだろうし、実写化キャストがぴったりフィットするかどうかは、監督の演出力と俳優の演技力にかかっているのみであろう。