慰安婦像、どうでもよすぎる国際問題

韓国で日本大使館の前に民間団体が公道に自主的に建てた慰安婦像。日本政府は撤去を要請しているが民間団体は反発して別の日本公館の前に新たにもう1つ建てた。これに政府は反発し在韓日本大使を一時帰国させるなど対抗措置を取った。
「深刻な外交問題」と思いきや、日本メディア、世論の反応は薄い。世論を煽る役目を担っているテレビのワイドショーを見ても、どうも冷めてる感じ。
直近の外交問題だと、竹島での日韓関係や尖閣での日中関係などあったが、それらと比べるとやっぱり冷めている。また、像が絡まない慰安婦問題の報じ方とくらべても冷めすぎている。
結局、メディアも世論も「大使館前に慰安婦像が建てられたくらいで何をそんなに怒っているのか。何が問題なの?」という疑問を抱き続けているからだろう。日本を侮辱する像ではない。天皇や現職首相を揶揄した像でもない。政府は慰安婦問題を認めている。(像撤去との交換としても)現政権で新たに実質的な謝罪と賠償を行っている。
いくらウィーン条約違反を主張したところで、何故安倍政権はそんなに像撤去を要請しているの?という根本的な部分が国民の間で共有されないから、領土問題に絡んだ話と違って、全く安倍政権の怒りが理解できない。