この辺の話。
私、人間が「青酸カリのにおいはわかる人とわからない人がいる」とか「毒があるのでイチイを食ってはいけない」みたいなことを学ぶのって、論文じゃなくミステリを通してだと思ってたんだけどな…書く方が意識なくてもミステリは十分社会に影響を与えてるよ。 https://t.co/R8ZA5LxicW
— saebou (@Cristoforou) 2022年1月4日
評論家が、お仕事アニメについて女性キャラの造形に多様性がないと批評して、クリエイターは索引の細かい部分が社会へ与える影響を考えたほうがいいと提言
「作品の内容とは関係ない」と言ってるけど、キャラクターデザインや設定が現実の社会とどう絡み合っているのか、そうやってできた作品が社会にどう影響するのかについて、全く考えていない。作り手としてそういう部分に対する責任感が希薄すぎる。 https://t.co/zvGFYZwGJy
— 小野寺系 / Kei Onodera (@kmovie) 2022年1月2日
↓
ミステリ作家が、社会への影響なんて全く考えてないし、社会問題を是正するつもりもないし、そういうのは論文だ、と投稿
「作品が社会にどう影響するか全くかんがえていない」
— 北里紗月 小説家・臨床検査技師・胚培養士 (@kitazatosatuki) 2022年1月2日
すいませんが全く考えていないです。
ミステリー小説は読者に楽しんでもらうために書きます。
社会問題を是正する目的なないです。
社会に影響を与えるために書くのは論文などだと思います。
科学的知識を共有し、利益を得るなどの目的です。 https://t.co/Tvkx9xGZZu
そして冒頭。
社会への影響を全く考えずに衝動で創作するのは創作者として普通だし、いくらでもやればいい。
しかし創作物が社会に影響を与えるという部分は創作者として素直に認めればいいのに、と思う。「創作物は社会に影響を与えますよ」って話を「私は影響を与えるつもりで創作してない」と言うってわざとズレた回答をしているのか。「読者を楽しませる」というのも「社会に影響を与える」行為なわけで。個人の集合が社会。
その上で、創作によって社会にプラスの影響だけでなくマイナスの影響を与えるかもしれない責任については「知らんがな」と答えればいい。「書きたいから書くのだ」と。
本はフィクションであっても「社会に影響」を与える。冒頭の「ミステリで毒物を学んだ」話。ミステリでも毒物や地名、歴史について読者に間違った情報を届けないように校閲が入ってるはず。出版後でも事実関係の間違いが見つかれば新たな刷りでは訂正される。だから「社会への影響」は間違いなく考慮に入れて出版されている。
・創作物は社会への影響を与える
・社会への影響を考えずに創作することは自由
・商業出版では社会への影響を考え校閲する
・商業でも同人でも表に出た創作物について社会への影響を批評されるのも当然
・創作も出版も批判・批評もそれぞれの道において突き進めばいい