テレビの韓国ブームのこと

テレビがつくった韓流ブーム。いつものブームだと1年経たないうちに終わらせるが韓流の場合長くダラダラと続く。韓国ドラマブーム→韓国映画ブーム→韓国料理、韓国旅行と数年前から手を変え品を変え「韓流」として盛り上げ続け今はKPOPブームを作っている。と、ここまで韓国ブランドを売り込み続け、次はいよいよ本命本丸の韓国製品ブームを起こしサムスンLGヒュンダイ製品を日本人に普通に買わせるときが来たか、というところで今回の高岡騒動が起きた。


高岡騒動であるが、当初は「特定の宣伝に偏る番組はけしからん」という論理から始まったのに、いつのまにか「韓流の宣伝けしからん」に変わってしまった。自分としてはジャニーズなどの芸能事務所のゴリ押しや情報番組のディズニー圧力なども一緒に叩いて欲しかったのに、そういうの忘れさられてしまった。


業界の人が「ビジネス的には安い韓流商品使うのはおかしくない」「関連会社や株主が韓国ソフト扱ってるから」「リベートもらってるんだから宣伝するのも当然」と現実的に韓流ブームを解説している。騒いでいる人もビジネス的な面ではあまり否定していないのが残念。「地上波電波独占してる企業が宣伝のための番組つくるな」という根源まで突っ切って欲しかった。


しかし「冬ソナ流行ってる」「シュリ流行ってる」「少女時代流行ってる」と特定の作品名やアーティスト名を挙げてブームを伝えるならいいが、ドラマも映画も歌もひっくるめて「韓流流行ってる」と伝えるのは気に入らない。「韓流」の名のもとに質にかかわらず何でもかんでも売ってしまおう、という魂胆が見え見えだからだ。
目先の利益で「韓流」を供給過剰させ、粗製濫造につながり今回のような反発を招く姿は、あのアタリショックと被る。アタリショックとは「ゲームソフトの供給過剰や粗製濫造により、ユーザーがゲームに対する興味を急速に失い、市場需要および市場規模が急激に縮退する現象を指すこと」(Wikipedia)であるが、毎週のように「韓国大型新人日本デビュー」と報じられて「もういいよ」と食傷気味になった人は数知れない。韓国政府のブランド政策の大失敗ではないかな。さすがに炎上マーケティングのような高度な技は使ってないだろう。