「きんきんに冷えたビール」と「噴飯物(怒り)」の由来とは…

・「きんきん」 新たな使われ方が定着 NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130924/k10014763011000.html
・「噴飯物」 正確な使用は20% NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130924/k10014763321000.html



毎年恒例の文化庁の日本語調査の結果が公表された。今年クローズアップされたのは「きんきん」と「噴飯物」。「きんきん」は元は「きんきんした声」などと使用する言葉だが、今では「きんきんに冷えたビール」といった冷たさを表すように使われている。「噴飯物」は面白かった時に吹き出す様を表す言葉であったが、今では怒りを表現する使用法も定着している。ということが今回文化庁の調査で分かったということだった。「きんきん」などは最近新しい意味が定着したもので、お年寄りには「きんきんに冷えたビール」と言っても意味が通じにくいという。



言葉の意味は時代によって変化するものではあるが、最近変化したものに関しては、どうして新しい意味が定着するようになったかまでも文化庁には調べて記録してほしいところ。どうせ暇だからこんな調査してるんだろうが、それなら徹底的にやってもらいたい。何かのメディアで「間違った」意味で使われて一気に広まったんだろうけど、最近変化したものなら、時期を特定して拡散元までたどり着くこともできそうだが。



ただ、たとえメディアで「間違った」意味で使用されたとしても、受け取り手が納得しなければ、その意味は定着しない。語感と妙にマッチしたからこそ、新しい意味として定着したのだ。ニュースで扱われた「きんきん」と「噴飯物」に関しては、どうして新しい意味で使われるようになったか、容易に説明することができそうだ。



きんきん…きんきんした声、頭がきんきん痛む→暑い夏、かき氷など冷たいものを食べた時、頭がきんきんと痛む→「頭がきんきんと痛むくらいに冷えた美味いビール」→冷たい飲食物を表す言葉として定着「きんきんに冷えたビール」。



噴飯物…面白い時や笑ってしまう時に使う→対立相手と論争した時などに「お前の言ってることは噴飯物」と、相手にムカついているけどムカついていることを表に出さないように余裕ぶりたいがために、皮肉を込めて相手を馬鹿にする時に使われるようになる→といっても「噴飯物」と言ってる本人がムカムカしていることは周知の事実なので、いつの間にか怒りを表すときに使う言葉になってしまう。



噴飯物なんかは政治家の言葉を政局記事で全国に伝えた結果、噴飯物(怒り)が定着したのだと予想。