悪ふざけ投稿炎上問題で報道が伝えなければいけないこと

2013/8/26のTBS「ひるおび」。ネットの悪ふざけ写真投稿の炎上問題について、いろいろ特集していた。そう、この問題は、若者の悪ふざけの問題でも、悪ふざけ写真の投稿問題でもなく、悪ふざけ写真投稿の炎上問題という点を強調しなければいけないのだ。若者が悪ふざけするのも、それを武勇伝として吹聴しようとするのも別段新しい問題ではない。ネットの始まるはるか前の古くからあることだ。一連の件で、特に若者に教えなければいけないことは、ネットで炎上することの意味だ。



番組では、「悪ふざけ投稿を無くすには」という話について、「被害を受けた企業の断固たる措置をメディアが報道して、悪ふざけをしたらどうなるか若者に教える」という回答を紹介していた。ネットでも、「悪ふざけした者には容赦なく損害賠償すればいい」「従業員がクビになった、自業自得」という反応を見た。別にネットがなかった時代にも、悪ふざけした者には相応の罰が下っていた。店で悪さする客には弁償させて出禁措置。店員なら弁償させて即刻クビ。子どもなら親や学校に連絡。(酷いものなら警察に通報。)通常の行動だ。でもこういう悪ふざけ自慢をしようとする若者にとって、出禁措置とかクビになったとか、数万円の弁償費用とか武勇伝にしかならないだろう。弁償させられる、クビになる、ということを知ったからと言って、「このバイト飽きてきたし辞めるついでに悪ふざけしちゃおう」なんて考えるだけだ。



ひるおびの特集では、悪ふざけするとこうなる、という話で取り上げられたのは、損害賠償とバイトがクビになるという話だけで、インターネット上でどうなるかはさっぱり伝えてなかった。そこが一番肝心なのに。重要なのは、悪ふざけをネット上に投稿すると、住所氏名、友人関係、経歴、子供の頃の卒業アルバムまで晒されて、検索記録に残り続けるよ、ということをしっかり伝えることだ。さらにネット上でどういう方法で、個人情報が特定されてきたかも、今までの事例からメディアはしっかり日本国民に伝えるべきだ。顔写真公開してないけど、窓ガラスの反射で顔特定とか、氏名を公開してないけど、リアル友達の呼びかけ投稿から特定とか、住所公開してないけど投稿写真の風景から住所特定みたいなことをね。